脂肪便の治療や予防方法には何がありますか?
原因ごとに異なりますが、膵外分泌機能不全であれば膵酵素の補充を行います。
脂肪便の治療は原因によって異なります。原因として多い膵外分泌機能不全では、膵臓の酵素を飲み薬として補充する、膵酵素補充療法を行います。
膵臓は脂肪を分解する酵素であるリパーゼを作っており、飲酒などの原因で慢性膵炎になると、膵臓の機能が低下し、リパーゼがあまり分泌されなくなった結果、脂肪が吸収されず脂肪便の症状が出ます。
そのほかに、ビタミンA、ビタミンDなどの脂溶性ビタミンは、脂肪と一緒に吸収されるため、脂肪便が出ている状態では不足している可能性があります。そのため、脂溶性ビタミンの欠乏がないかも確認する必要があります。
脂肪便の原因は膵外分泌機能不全だけではなく、胆道や小腸の異常でも起こることがあります。原因に応じて対処法は異なり、原則的には元になっている病気の治療を行います。
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医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
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