強い不安感を感じやすい人の特徴はありますか?
「怖がり」の気質を有する人は、不安感を感じやすいとされています。
幼少時から「怖がり」の気質を有する人は不安症を発症しやすいと言われています。加えて、不安感の症状を緩和しようとして、特定の飲食物やサプリメント、医薬品などの過剰な摂取に走ってしまう場合もあります。過剰摂取した物質が原因でさらに不安になりやすくなったり、離脱症状で強い不安感が出たりすることもあります。
なお、不安症の症状は不安感だけにとどまらず、眠れない、集中できない、いらいらする、疲れやすいなどの症状が起こることがあります。また、不安を引き起こす状況を回避しようとすることで、社会生活にネガティブな影響が及ぶこともあります。
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精神科・心療内科
日下 慶子 監修
更年期障害でデパス毎日飲んでいます。脳外科や心療内科も受診すべきですか?
婦人科で、若干更年期障害で、治療を受けています。デパスを飲んで落ち着いていますが、毎日4、5回飲んでいて薬がないと不安です。仕事中に動悸や手足の冷え、頸動脈や後頭部の重苦しさがあります。ビールを飲んだ後に動悸が悪化し、救急車を呼びましたが、デパスが効いたのか病院では楽になりました。現在は婦人科で点滴治療を受け、タバコやアルコールも控えています。このまま婦人科だけで治療を続けて良いのか、脳外科や心療内科にも行くべきか悩んでいます。仕事は続けたいですが、不安が大きいです。どうすれば良いでしょうか?
40代 / 女性
この度は、ユビーかんたん医師相談でご相談いただきありがとうございます。更年期障害や自律神経の乱れに関する症状でお悩みのようですね。
現在、デパスを服用し、婦人科での治療を受けているとのことですが、いくつかの点について確認し、他の専門科の受診も検討することをお勧めします。 まず、動悸や手足の冷たさ、頸動脈や後頭部の重苦しさといった症状は、自律神経の乱れやストレスが原因である可能性が高いです。しかし、これらの症状が頻繁に起こる場合や、救急車を呼ぶほどの呼吸困難が再発する場合は、心臓などの問題も考慮する必要があります。心療内科や循環器内科の受診をお勧めします。
また、デパスの長期使用は依存性のリスクがあるため、医師と相談しながら適切な使用量を守ることが重要です。デパス以外の治療法や、ストレス管理の方法についても検討してみてください。 例えば、認知行動療法やリラクゼーション法、運動療法などが効果的な場合があります。これらは心療内科や精神科で相談できるでしょう。
さらに、後頭部の重苦しさや頸動脈の拍動感が続く場合は、脳外科での検査も考慮するべきです。これにより、脳や血管に異常がないか確認することができます。
受診の目安としては、以下の状況が重要です。
- 動悸や呼吸困難が頻繁に起こる場合
- 頸動脈や後頭部の重苦しさが続く場合
- デパスの効果が薄れてきたと感じる場合
- ストレスが原因で日常生活に支障が出ている場合
これらの状況は、重篤な疾患の兆候や、現在の治療法が十分でない可能性を示唆するため、早めの受診が重要です。
まとめ
心療内科や循環器内科、脳外科の受診を検討し、心臓や脳の問題を排除することが重要です。また、デパスの長期使用についても医師と相談し、適切な治療法を見つけることが大切です。
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忘れっぽさや不安、背中の痛みの原因を知りたいです。ストレスや低血圧の可能性などはあるのでしょうか?
3年前、職場の人間関係や忙しさからくるストレスで、不満や気分の落ち込み、イライラがひどくなりました。仕事を休むことはありませんでしたが、ミスが増え、忘れっぽくなり、余裕がない状態でした。 2年前、人間関係が大分改善され、元気が出てきて、仕事が楽しいと感じるようになりましたが、忘れっぽさは続いていました。昨年からは仕事のミスもなくなり、元の状態に戻りつつありますが、ちょっとしたことで気分が落ち込みやすくなっています。また、理由もなく急にドキドキと不安や緊張を感じることがあります。 さらに、夜中に理由もなく目が覚め、その後30分以内に再び眠れるものの、熟睡感がありません。特に辛いのは、朝起きると背中が痛むことです。軽い痛みの時もあれば、こりのような痛みとだるさが強い時もあります。低血圧の影響かもしれませんが、これまで受診したことがなかったので、どのような状態なのか相談したいと思っています。
30代 / 女性
お辛い中、ご相談いただきありがとうございます。お話を伺う限り、いくつかの症状が重なっているようですね。問診に答えていただいた内容も参考にしつつ、以下に考えられるいくつかの病状について説明いたします。
ご状況から考えられること
ちょっとしたことで気分がへこみやすい、急に不安や緊張が出現する、夜によく眠れないなどの症状は、一般的にはストレスとの関連を疑います。これらが日常生活に大きな支障をきたすレベルである場合は、適応障害などの精神科の病名がつく可能性があります。
受診を考えるべき状況について
質問の回答を拝見する限り、直近では強いストレスを自覚していないとのことですが、下記のようなサインが現れるときは、早めの専門科(精神科・心療内科)への受診をおすすめします。
- 早朝に目がさめて再び眠ることができない
- 食欲がなく、ダイエットしていないのに体重が2kg以上減った
- 消えてしまいたい、自分を傷つけてしまいたいという気持ちが生じた
その他、背中の痛みは整形外科、だるさ(倦怠感)は内科を受診することが一般的ですが、まずは最も中心的な症状である不安の専門家である精神科・心療内科を受診し、必要に応じて専門家への受診の必要性を相談するのがよいかもしれません。
月経との関連について
生理の前になると決まって何か不快な症状が現れますか、という質問に「はい」と答えていただいていることを考慮すると、月経前症候群なども考慮に入れる必要があります。落ち込みやすいタイミングは、月経前に多いということはないでしょうか。月経前症候群の場合、月経が来ることで症状が緩和されることも多いです。一般的には運動療法を含めた生活習慣の改善や、栄養摂取などを試すことがあります。また症状が強い場合は低用量ピルや抗うつ薬などが使用される場合もあります。
その他の可能性について
体の病気からうつ病のような症状があらわれることもあるため、精神科や心療内科を受診した場合も採血検査などが実施されることもあるのでご留意ください。たとえば、甲状腺機能低下症などホルモンの異常や、鉄欠乏性貧血などによっても、気持ちが落ち込んだり体のだるさなどが出現します。
受診の際の注意点
精神科・心療内科を受診する際は、先生との相性も重要ですが、日本精神神経学会の専門医や、精神保健指定医という資格を持った医師をおすすめします(資格がない場合、精神科の経験が浅い医師である可能性があります)。ホームページなどでご確認の上、受診されることをおすすめします。
まとめ
ご相談内容から、気分の落ち込みや不安、睡眠障害などの症状が見られ、これらは適応障害などの病名関連がある可能性があります。また、月経前症候群や貧血などの体の病気から来る落ち込みの可能性もあり、それに対する治療や生活習慣の見直しが有効な場合があります。
お近くの精神科・心療内科は、こちらから検索できますのでご活用ください。また、ストレスへの対処法など、追加でご質問があればお待ちしております。
お大事になさってください。
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父はアルコール依存症なのでしょうか?
父のことについて相談させてください。父はほぼ毎日焼酎を飲み、タバコも吸っています。昔から、自分の思い通りにならないとすぐに怒り、物を投げたり暴力的な行動を取ることがありました。 最近、普通の会話をしているつもりが、父はバカにされたと思い込み、大声で怒鳴り始めました。この時はお酒を飲んでいなかったのですが、急に目つきが変わり、ギラギラさせて怒鳴りました。こちらが反論すると、物が飛んできたりするので、何も言えません。 父が言うには、ちょっとしたことでイライラし、人を傷つけたくなるくらいの怒りを感じるそうです。お酒を飲んでいる時も飲んでいない時も、父がイライラしているのがわかります。わざと怒らせようとしているのではないかと思うくらい、絡んできます。 父には精神的に何か問題があるのでしょうか。どうすれば良いのか、アドバイスをいただけると助かります。
50代 / 男性
お父様の状況についてご心配のことと思います。お話を伺う限り、お父様の行動や感情の変化は、アルコール依存症だけでなく、他の精神的な問題も考えられるかもしれません。以下の点について考えてみます。
アルコール依存症の可能性
アルコール依存症は、以下のような症状が典型的です。
- 飲酒の量や頻度が増える
- いつも手元にお酒がないと不安になる
- 飲酒によって日常生活に支障が出る(飲んではいけない場面でも飲んでしまう)
- 飲酒をしないとイライラや不安が強くなる
お父様が毎日焼酎を2本飲むというのは、かなりの量ですので、アルコール依存症である可能性は十分にありえると思われます。(一般的に焼酎で言えば毎日300ml飲むと「飲み過ぎ」であり、アルコール依存症のリスクが高まると言われています)
アルコールの影響
アルコールは依存、つまりアルコールがないと生活できないような状態になってしまうことも問題ですが、大量のアルコールを摂取し続けることで、様々な精神的な不調の原因になります。質問の中で「お酒を飲んでも飲まなくてもイライラしているのがわかります」とあるので、もしかしたらアルコールによって持続的な精神への影響が生じているかもしれません。例えば、下記のようなものがあります。
アルコール誘発性の気分障害(うつ、躁): アルコールの影響により、気分が不安定になり、怒りやすくなることがあります。
アルコール誘発性の精神病: 長期・大量のアルコール摂取によって、被害妄想や幻覚などの精神病的症状が現れることがあります。
これらを和らげるためには、やはり断酒が必要になってきます。また、必要に応じて精神科の薬剤などが併用されることがあります。
その他の精神的な問題の可能性
お父様の行動や感情の変化は、アルコール依存症以外の精神的な問題も考えられます。アルコールが先か、精神的な不調が先かの判断は非常に難しいと思われますが、中には、精神的な不調をまぎらわせるためにアルコールを摂取している場合もあります。いずれにしても、精神科・心療内科の専門科に相談することが重要です。
受診の動機づけ
とはいえ、アルコール依存症の方に精神科・心療内科を受診していただくことは通常非常に難しいことであると思います。ただ、「ちょっとしたことでイライラし、人を傷つけたくなるくらいの怒りを感じる」とお父様が言っていたことを踏まえ、「そのイライラした気持ちを抑えられる治療があるかもしれない」と受診を促すなど、本人が問題と感じている部分をきっかけにするとよいかもしれません。
もし受診される場合は、精神科・心療内科でも、アルコール依存が治療可能であると標榜していたり、アルコール依存に対する心理療法などを提供しているクリニックがおすすめです。近年アルコール依存の新しい治療も搭乗しており、よくご相談されるとよいと思います。
まとめ
お父様の行動や感情の変化は、アルコール依存症だけでなく、他の精神的な問題も考えられます。精神科・心療内科の専門の医師に相談することが重要です。お近くの精神科や心療内科は、こちらから検索できますのでご活用ください。
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メンタル系薬服用歴あり、焦燥感と罪悪感の原因は?
過去に、ストラテラ、レクサプロ、オランザピンといったメンタル系の薬を服用していた時期があります。ただし、明確に鬱と診断されたことはありません。 現在、強い焦燥感と罪悪感に悩まされています。仕事中は、ぼーっとしているというよりは、頭の中が散らかってしまい、思考がまとまらない状態です。 しかしながら、悩みを生むような大きな悲しい出来事や辛い経験をしたわけではなく、なぜこのような精神状態になってしまったのか、自分自身でも理解できません。 この状況をどうにかしたいのですが、何かアドバイスをいただけないでしょうか。
20代 / 女性
ご相談いただきありがとうございます。
お話を伺う限り、非常に辛い状況にいらっしゃることが伝わってきます。
少しでもお力になれればと思い、質問に回答させていただきます。
受診すべき診療科
まずは精神科・心療内科を受診することをおすすめします。
入力いただいた症状は、精神的な症状との関連が強いと考えられるからです。
もちろん、体の病気によっても同じような症状が出ることがありますが、その場合は精神科で採血などの検査を行ったり、内科を紹介されると考えられます。
関連する病名について
現在の症状や状況は、うつ病として矛盾のない症状であると考えます。
焦燥感と罪悪感、仕事中の集中力の低下が2週間程度持続しているのは、うつ病の典型的な症状です。
うつ病は特にきっかけとなる出来事がなくても発生することがあり、むしろ明確な原因がある場合は「適応障害」という病名がつくことがあります。
レクサプロはうつ病に適応のある薬剤なので、はっきりとうつ病と告げられていなくても、うつ病として治療されていた可能性があると考えられます。
その経緯からも、再度うつ病の症状が出現していると考えてもおかしくない状況だと思われます。
うつ病以外の可能性
また、うつ病以外に、からだの病気によっても同様の症状を引き起こすことがあります。
例えば、甲状腺機能低下症(橋本病)などのホルモンの異常でも、うつ病のような症状が出現することがあります。
また、鉄欠乏性貧血でも、だるさなどの症状が出現し、精神的な症状と区別がつきづらい場合があります。
そのため、精神科や心療内科を受診した際には採血検査などが実施されることもあるのでご留意ください。
もしこれまでに調べられていない場合は、主治医とご相談の上で実施を検討するのもよいかもしれません。
受診の際の注意点
精神科・心療内科を受診する際は、先生との相性も重要ですが、日本精神神経学会の専門医や、精神保健指定医という資格を持った医師をおすすめします(資格がない場合、精神科の経験が浅い医師である可能性があります)。
ホームページなどでご確認の上、受診されることをおすすめします。
まとめ
まずは一度受診して専門家にご相談されることをおすすめします。
精神科・心療内科を選ぶ基準は、先生との相性も重要ですが、日本精神神経学会の専門医や、精神保健指定医という資格を持った医師をおすすめします(資格がない場合、精神科の経験が浅い医師である可能性があります)。
お近くの精神科・心療内科は、こちらから検索できますのでご活用ください。
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(参考文献)
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