「口唇ヘルペス」とはどのような病気ですか?
口唇あるいはその周囲の皮膚・粘膜に、小水疱が現れる病気です。
単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)が口唇あるいはその周囲の皮膚・粘膜に感染することにより、小水疱(小さい水ぶくれ)が現れる病気です。
人生で初めてHSV-1に感染すると、発熱・倦怠感・リンパ節の腫れといった症状が2~3日みられた後に口唇や口腔粘膜に小水疱が出現し、舌・のど・頬の粘膜に白苔(白い苔のような変化)がみられ、歯肉が腫れ、出血しやすくなることがあります。以上をヘルペス性歯肉口内炎と呼びます(感染してもこのような症状が出ずに済む人もいます)。
その初感染を経て、HSV-1は顔の三叉神経に潜伏感染し、口唇やその周囲で再活性化することで小水疱が現れることがあり、それを(再発性)口唇ヘルペスと呼びます。
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最終更新日:
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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口唇ヘルペスの原因は何がありますか?
単純ヘルペスウイルス1型によるものがほとんどです。
口唇ヘルペスではどのような症状がありますか?
口唇付近に水疱が現れますが、症状についてはさまざまです。
口唇ヘルペスには初期症状はありますか?
水疱出現前に違和感やかゆみを伴うことが多いですが、初感染の場合は風邪のような症状を伴うこともあります。
口唇ヘルペスが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
皮膚科を受診しましょう。
口唇ヘルペスが疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
水疱が出る以外にも、過去に感染した場合は前兆のような感覚があれば受診を検討しても良いでしょう。
口唇ヘルペスは主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
抗ヘルペスウイルス薬で治療することが多いです。腎機能が悪い場合、薬の量を減らすこともあります。
口唇ヘルペスで薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
重症な場合や免疫力が落ちている場合は、抗ヘルペスウイルス薬の点滴を行うこともあります。
口唇ヘルペスの場合、日常生活で気をつけることはありますか?
免疫力が落ちると再発しやすいので、疲れやストレスをためすぎないようにしましょう。
口唇ヘルペスに効果のある市販のお薬はありますか?
市販の塗り薬が販売されていますが、医療機関で処方される飲み薬に比べると効果は弱いことが多いです。
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