ハンチントン病ではどのような症状がありますか?

舞踏運動と呼ばれる自分の意思とは無関係に起こる不随意運動や認知機能障害、うつ症状などが見られます。

解説

ハンチントン病では以下のような症状がみられます。

不随意運動

病気の状態がやや進行すると明らかになってきます。手先が勝手に動く、首を動かす、顔をしかめる、舌打ちするなどの症状がみられ、これらは舞踏運動と呼ばれます。患者さんによっては、舞踏運動のほかにもさまざまな不随意運動がみられます。

運動症状

発症して早いうちは、細かい動作(箸を使う、字を書く、ボタンを留めるなど)をやりづらくなることが多いようです。
病気の状態が進行すると、すべての動作がやりづらくなり、歩行が不安定で転びやすくなったり、飲食の際にむせたり、しゃべりづらくなったりします。最終的には、自発的な動きはほぼ欠如してしまい、日常生活すべてに介助を要するようになります。

精神症状

目立つ症状としては、性格の変化(怒りっぽくなったり、異様に同じことを繰り返すなど)や行動変化がみられます。また、うつ症状が見られるようになります。

認知症状

認知機能障害として、計画を実行する能力や全体を把握する能力などが障害されやすいです。物忘れや記憶障害はあまり目立ちません。

公開日

最終更新日

病院勤務 脳神経内科

鈴木 智 監修

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(参考文献)

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ハンチントン病

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関連するQ&A

「ハンチントン病」とはどのような病気ですか?

遺伝子変異が原因で発症し、舞踏運動などの不随意運動や認知症の症状をきたす進行性の遺伝性疾患です。

ハンチントン病の原因は何がありますか?

ある遺伝子に変異が起きて、異常な遺伝子配列が生じることが原因です。

ハンチントン病には初期症状はありますか?

細かい運動がしにくくなります。また、周囲が気づかないほど軽微な不随意運動やうつ症状などが現れます。

ハンチントン病の場合、主にどのような治療をしますか?

病気そのものを治す治療法は無いため、不随意運動や精神症状に対する対症療法を薬物を用いて行います。

ハンチントン病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

脳神経内科を受診してください。

ハンチントン病のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

ハンチントン病は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

うつ症状などの精神症状に対して抗精神病薬を、舞踏運動に対してテトラベナジンを用いて治療します。

ハンチントン病で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

症状改善のためにリハビリテーションを行うことがあります。

ハンチントン病の場合、日常生活で気を付けることはありますか?

ハンチントン病では、徐々に症状が進行して日常生活を送ることが難しくなるため、周囲の方のサポートが必要になります。

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