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モルヒネ硫酸塩(MSコンチンⓇ️、MSツワイスロンⓇ️)を使用した際の意識レベルは?
亀田総合病院 腫瘍内科
瀬口 京介 監修
モルヒネ硫酸塩の副作用で眠気がでる場合があります。
モルヒネ硫酸塩を含むオピオイドの副作用として眠気は頻度の高いもののひとつです。また、頻度は多くないですが、意識レベルが変動する夢遊病のような状態(せん妄)を引き起こしてしまう場合もあります。
痛み止めの量の調節で対応可能なことが多いですが、まれにその他のオピオイド製剤への変更や、場合によっては中止が必要となる場合もあります。
せん妄の場合も、もともとの全身状態の程度にはよりますが、モルヒネ硫酸塩が原因であれば抗精神病薬で対応可能な場合が多いです。
また、こういった副作用は腎臓の機能が悪い人には起こりやすく、腎臓が悪いと言われていなかった人も終末期の場合は腎臓の機能が変動し、このような副作用があらわれる可能性があります。
ただし、いずれの副作用も医療者の監督の下では対応可能な場合が多く、必要があれば医師とも相談しながら積極的に使用を検討しましょう。
以下は個人の見解です。
・終末期せん妄でなくピュアなオピオイド誘発性のせん妄であれば抗精神病薬で改善する場合が多い
・終末期は腎臓の機能が変動しやすく眠気などのモルヒネ硫酸塩の副作用がでやすい
(参考文献)
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