ドキソルビシン塩酸塩(アドリアシンⓇ)の副作用の出現時期は、いつですか?
副作用の発現時期は、副作用の種類や患者さんの状態によって異なります。
お薬による副作用の出現時期は、副作用の種類や患者さんの状態によって異なります。すべての副作用について詳細な出現時期は報告されていませんが、一部の副作用については以下のような報告があります。
- 骨髄機能抑制:血液を作る働きが弱くなる副作用は、お薬を注射したあと、通常7日から14日くらいで最も強く現れることが多いとされています。その後、通常は21日から28日くらいで回復する傾向があります。
- 悪心・嘔吐:吐き気や嘔吐は、お薬を投与してから数時間後に始まることが多く、通常は24時間以内におさまるとされています。
- 脱毛:髪の毛が抜ける副作用は、お薬による治療を開始してから3週間くらいで現れ始め、4週間から5週間くらいで目立つようになると報告されています。
- 心筋障害(遅発性心毒性):心臓への影響は、お薬による治療中だけでなく、治療が終わったあと、しばらく時間が経ってから現れることがあります(遅発性心毒性)。特に子供の場合は、治療終了後に遅れて心臓に障害が起こる危険性が高いと報告されています。そのため、治療が終わったあとも定期的に心臓の検査が行われることがあります。
- 膀胱刺激症状:お薬を膀胱に直接注入する(膀胱腔内注入法)際に、頻尿や排尿痛などの膀胱への刺激症状が現れることがあります。
これらの時期はあくまで一般的な傾向であり、個々の患者さんによって異なる可能性があります。治療中は、体の変化に注意し、気になる症状があれば、すぐに医師や薬剤師に相談することが大切です。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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