サルメテロールキシナホ酸塩・フルチカゾンプロピオン酸エステル（アドエアⓇ）には、どのような効果がありますか？
気管支拡張作用と抗炎症作用の組み合わせにより、喘息やCOPDの症状を改善します。
サルメテロールキシナホ酸塩・フルチカゾンプロピオン酸エステル（アドエアⓇ） は、長時間作用する「気管支拡張剤（サルメテロールキシナホ酸塩）」と、「吸入ステロイド性抗炎症剤（フルチカゾンプロピオン酸エステル）」という2種類の有効成分を含んだ吸入薬です。
このお薬の主な目的は、以下の2つの作用により、呼吸を楽にすることです。
- 長時間作用型気管支拡張作用：長時間にわたり気管支（空気の通り道）を広げ、呼吸を楽にします。
- 抗炎症作用：気道の炎症を抑えることにより、病気の根本的な状態を改善します。
このお薬は、以下のような病気に対して処方されます。
- 気管支喘息：吸入ステロイド剤と長時間作用型吸入β2刺激剤（気管支拡張剤）の併用が必要な場合。
- 慢性閉塞性肺疾患（慢性気管支炎・肺気腫）の諸症状の緩解：吸入ステロイド剤と長時間作用型吸入β2刺激剤の併用が必要な場合（ただし、ディスカス250、エアゾール125などに限定されます）。
なお、このお薬は、急に起こった喘息の発作や慢性閉塞性肺疾患（COPD）の増悪を速やかに鎮める薬ではありません。毎日規則正しく使用し、症状が悪化した場合には、別に処方された発作止め薬を使用する必要があります。
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無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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