レゴラフェニブ水和物( スチバーガⓇ)には、どのような効果がありますか?
結腸・直腸がん、消化管間質腫瘍、肝細胞がんの増殖を抑える効果があります。
レゴラフェニブ水和物( スチバーガⓇ)は、「キナーゼ阻害剤」というグループに属する抗悪性腫瘍剤(抗がん剤)です。
このお薬は、以下の3つの病気の治療に用いられます。
- 治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん
- がん化学療法後に病状が悪化した(増悪した)消化管間質腫瘍
- がん化学療法後に病状が悪化した(増悪した)切除不能な肝細胞がん
このお薬の働きは、腫瘍の進行や、腫瘍に栄養を運ぶ新しい血管が作られる現象(血管新生)などに関係する複数の酵素(キナーゼ)の働きを邪魔することで、がん細胞が増殖するのを抑えることです。
臨床試験では、この薬と他の治療法を比較し、病気の進行を遅らせる効果(無増悪生存期間の延長)や、生存期間の延長(全生存期間の延長)が確認されています。
なお、医師の指示なしに自己判断で服用を中止したり、量を変更したりすると、病気が悪化する可能性があるため、指示通りに飲み続けることが重要です。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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