メポリズマブ(遺伝子組換え)(ヌーカラⓇ)が効かないのですが、効くまでにどのくらいかかりますか?
病態によりさまざまですが、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎では、通常投与開始から24週までには効果が得られます。
メポリズマブ(遺伝子組換え)(ヌーカラⓇ) は、病気の根源的な炎症に作用するため、長期的に継続して使用することで効果を発揮します。
特に鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の場合、このお薬による治療の反応は、通常、投与開始から24週までには得られるとされています。もし24週までに治療反応が得られない場合は、漫然と投与を続けることがないよう、使用が中止されることがあります。
気管支喘息の臨床試験においても、薬の作用を示す指標である血中好酸球数は、投与後4週間以内に80%以上減少し、低値を維持することが確認されています。また、喘息の悪化(増悪)の頻度についても、32週間の投与期間でプラセボ(偽薬)と比較して有意な減少が示されています。
治療効果の判定には時間がかかるため、医師の指示通りに、決められたスケジュールで継続して投与を受けることが重要です。
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無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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