周囲に不審感を抱きやすい
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2024/04/18
「周囲に不審感を抱きやすい」がどの病気に関連するかAIでチェックする
周囲に不審感を抱きやすいという症状について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
「周囲に不審感を抱きやすい」のQ&A
- A.
人間不信とは、人を信用することができない状態のことです。必ずしも病気というわけではありません。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る”不信”は英語では”distrust”という単語であらわされ、人間不信とは「人を信用しない状態」をさします。人間不信になる原因はさまざまで、過去の個人的な経験に基づく場合や、個人のパーソナリティ特性や発達特性が影響している場合があります。
人間不信を直接測定する尺度はありませんが、”自己肯定意識調査”の対他者領域(他者との関連のなかで自分をどのように位置づけているか)の中に、”自己閉鎖性・人間不信”という項目があります。
”私は人を信用しない”や”他人に対して好意的になれない”という表現ではかられることがあります。 - A.
人間不信になりやすい特性を持つ方は、優しい人にみえることもあります。優しくあるだけでなく、自分と相手の両方を尊重するコミュニケーションが重要です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る人間不信は優しい人がなりやすいという医学的根拠はありません。ただ、対人関係に過敏であったり、他人と対立することを極度に恐れて自分が我慢する傾向があったりする人は、他人から見ると、遠慮深く、優しく、繊細だ、と思われやすい側面はあるでしょう。
健全な人間関係を築くためには、優しいことや自分が我慢することだけでは困難な場面も多く、自分の考え、欲求、気持ちなどを率直に、正直に、その場の状況にあった適切な方法で述べることが重要です。
このような、自分も相手も大切にした自己表現をアサーティブコミュニケーションと呼びます。 - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るセルフチェックだけで人間不信の有無を判定することは困難ですが、人間不信の傾向があるかどうか、病院に行く必要があるかについては、以下の質問が役に立つかもしれません。
- 対人関係をうまく築くことができない
- 他人から嫌がらせを受けているような気がする
- 自分は他人から利用されているのではないかと思う
- 友人や仲間を信頼できない
- 他人と親密な関係を持ちたいと思わない
- 好かれていると確信できなければ、人と関係を持てない
- 人に拒絶されることに恐怖を感じる
- 自分は他人に迷惑をかけていると思う
- 他人からの評価を必要以上におそれる
- 他人に対してイライラしやすかったり、怒りっぽかったりする
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、人間不信の可能性をセルフチェックすることができます。ぜひご活用ください。 - A.
生活歴や何をきっかけに人間不信になったのか、他の症状の有無などにより、PTSDなどの診断がつく場合もあります。
解説”人間不信”というのは、診断名でも病気の症状でもないため、直接診断されることはないでしょう。
ただ、人間不信の状態になっている場合、それが病気や特性から来るものかどうかについて評価することで、解決法が見つかることはあります。
人間不信という状態を引き起こしうる、心的外傷後ストレス障害や発達特性、パーソナリティ特性については、DSM-5やICDという診断基準に基づいて診断されます。そのほかにも、PTSDについてはIES-R、パーソナリティ障害についてはPID-5などの心理尺度が用いられることもあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る堀江和正ほか. 日本版 Personality Inventory for DSM-5 短縮版 (PID-5-BF-J) の開発 及び信頼性・妥当性の検討. 九州大学総合臨床心理研究. 2022, 13, p.17-23.
日本トラウマティック・ストレス学会.“【資料】 PTSD評価尺度(IES-R)の公開について”.日本トラウマティック・ストレス学会.https://www.jstss.org/docs/2017121200368/,(参照 2024-09-10). - A.
人間不信の治療のためには診断がつけば標準的な治療を受け、困りごとを減らすための配慮を申し出てみましょう。
解説人間不信の治療としては、適切に診断を受けること、標準的な治療をうけることが重要と考えられます。
薬物療法がすぐに効くことはあまり期待できないかもしれませんが、時間をかけて治療に取り組むことで困難さが軽くなることはあります。また、特定の場面で苦痛が強い場合には、薬物療法の力を借りて苦痛を和らげることもあります。
予防方法としては、人間不信を引き起こすような心的外傷的出来事を予防することや、困難な人間関係を予測して回避することがありますが、必ずうまくいくとは限りません。
発達特性やパーソナリティ特性のために、なかなか他人が信頼できない、特定のシチュエーションが苦手である、という場合には、学校や会社において配慮を申し出ることができます。
例えば、発達特性でコミュニケーションがうまくいかず他人を信じられない場合には、営業などの対人業務ではなく、他人との関わりが少ない業務に異動することで困りごとが解消することもあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る大井瞳ほか. ダイバーシティ推進のための社会の認知・行動変容に向けた認知行動療法. 認知行動療法研究. 2023, Online ISSN : 2433-9040, jbct.22-012.
鎌田直樹. 企業における合理的配慮の実際と課題―産業医の立場から―. 産業精神保健. 2023, 31, p. 89-93. - A.
人間不信が強い苦痛の原因になり、社会生活に影響している場合は、精神科を受診しましょう。
- A.
人間不信の原因として、PTSDやパーソナリティや発達の特性が影響することがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る人間不信の原因や、人間不信に関連する病気には、いくつかあります。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
自分または近しい人が心的外傷的出来事にさらされることで、出来事に関連する苦痛な記憶や感情を呼び起こす人を避けたり、他者に対して否定的な信念を持ったり、人に対してイライラしたり怒ったり、過剰に警戒したりすることがあります。
発達障害
コミュニケーションに苦手さをもつことがあり、他者との関係の取り方がうまくいかなかったり、いじめにあったりした経験から、人間不信になりやすい傾向を持つ方がいらっしゃいます。
猜疑性パーソナリティ障害
他人の動機を悪意あるものと解釈するといった、広い範囲の不振と疑い深さが特徴です。十分な根拠もないのに、他人が自分を利用する、危害を耐える、またはだますという疑いを持ったり、友人または仲間の誠実さや信頼を不当に疑ったり、情報が自分に不利に用いられるという根拠のない恐れのために、他人に秘密を打ち明けたがらなかったりすることがあります。
回避性パーソナリティ障害
好かれていると確信できなければ人と関係をもちたがらなかったり、批判や拒絶を恐れて対人関係を積極的に築けなかったりします。
監修医師
診療科・専門領域
- 脳神経内科