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同じ年齢なのに「シミができやすい人」と「できにくい人」がいるのはなぜ?体質・生活習慣・抗酸化力の違いを教えてください。
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同じ年齢なのに「シミができやすい人」と「できにくい人」がいるのはなぜ?体質・生活習慣・抗酸化力の違いを教えてください。

髙岡 真梨子監修者

平塚市民病院 皮膚科

髙岡 真梨子

遺伝的な体質・紫外線の浴び方・体内の抗酸化力の3つが組み合わさり、シミのできやすさに個人差が生まれます。

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シミができる仕組みと遺伝的な体質の違い

肌の色素であるメラニンには、紫外線を防ぐ力が強い「ユーメラニン」と弱い「フェオメラニン」の2種類があります。MC1Rという遺伝子に変異があると、この2種類の比率が変わり、紫外線から肌を守る力に個人差が生まれることが報告されています[Mutat Res. 2005;571(1-2):133-52.]。さらに、肌の色が同程度であってもMC1R遺伝子の違いによって紫外線への感受性が異なることが、488名を対象とした研究で示されています[Photochem Photobiol. 2009;85(6):1451-8.]。つまり、見た目の肌色だけではシミのできやすさは判断できず、遺伝的な体質が深く関わっていると考えられます。

紫外線の浴び方がシミのできやすさを左右する

遺伝的な体質に加えて、日常の紫外線の浴び方もシミのできやすさに影響します。236名を対象とした研究では、間欠的な強い紫外線への曝露(ばくろ=紫外線にさらされること)や繰り返しの日焼けが、顔のシミの多さと関連していることが報告されています[Br J Dermatol. 2006;154(3):438-44.]。この結果は、普段の紫外線対策の習慣がシミの予防において重要であることを裏付けています。

抗酸化力の個人差とシミへの影響

紫外線を浴びると体内で酸化ストレス(細胞を傷つける反応)が生じ、これがシミの形成にも関わります。65名を対象とした研究では、肌のメラニン量が多い人ほど全身の酸化ストレスが低いことが示されています[Free Radic Biol Med. 2020;160:40-46.]。この知見は、体内の抗酸化力の違いがシミのできやすさの一因となっている可能性を示しています。

ビタミンCの摂取とシミ予防への効果

抗酸化力を高める手段として注目されているのがビタミンCです。複数の研究を統合した分析では、ビタミンCが紫外線による色素沈着を摂取量に応じて予防する効果が報告されています[J Clin Aesthet Dermatol. 2019;12(2):E53-E59.]。この結果から、日々の食事やサプリメントを通じたビタミンCの摂取が、シミの予防を支える手段の一つになり得ると考えられます。

シミを防ぐうえで日常生活の工夫として検討が推奨される点

シミを防ぐうえで日常生活の工夫として検討が推奨される点について、3つのコツとその理由をまとめた表です。特に重要とされるのは、紫外線対策とビタミンCの摂取を日常に取り入れることと考えられています。1つ目は「紫外線対策の習慣化」で、日焼け止めや日傘を日常的に活用することです。理由は間欠的な強い紫外線や繰り返しの日焼けがシミの増加と関連している可能性があるためです。2つ目は「ビタミンCの意識的な摂取」で、野菜・果物やサプリメントからビタミンCを継続的にとることです。理由はビタミンCが紫外線による色素沈着の予防に寄与すると考えられているためです。3つ目は「自分の肌質への理解」で、同じ肌色でも紫外線への感受性は異なることを理解し、対策の程度を調整することです。理由は遺伝的な体質の違いにより、必要な紫外線対策の度合いが異なる可能性があるためです。

特に重要とされるのは、紫外線対策とビタミンCの摂取を日常に取り入れることと考えられています。

ここだけは伝えたいメッセージ

シミのできやすさには遺伝的な体質も関わるため、対策をしていてもシミができることはあります。それでも、紫外線を避ける習慣やビタミンCの摂取など、日々のセルフケアによって予防を目指すことは可能です。シミが急に増えた場合や、色・形に変化がある場合は、医療機関への相談をご検討ください。

まとめ:シミの個人差を理解してセルフケアに活かす

  • 遺伝的な体質: MC1R遺伝子の違いにより、メラニンの種類の比率が変わり、紫外線を防ぐ力に個人差が生まれる
  • 紫外線の浴び方: 間欠的な強い紫外線や繰り返しの日焼けが、シミの増加と関連している
  • 抗酸化力の違い: メラニン量が多い人ほど酸化ストレスが低い傾向があり、抗酸化力がシミのできやすさに影響する可能性がある
  • ビタミンCの摂取: ビタミンCが紫外線による色素沈着の予防に寄与することが報告されている
  • セルフケアの重要性: 紫外線対策の習慣化とビタミンCの摂取が、シミの予防につながると考えられる

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(参考文献)

Rouzaud F, et al. MC1R and the response of melanocytes to ultraviolet radiation. Mutat Res. 2005;571(1-2):133-52. Latreille J, et al. MC1R gene polymorphism affects skin color and phenotypic features. Photochem Photobiol. 2009;85(6):1451-8. Monestier S, et al. Multiple senile lentigos of the face. Br J Dermatol. 2006;154(3):438-44. Shih BB, et al. Influence of skin melanisation and ultraviolet radiation on biomarkers of systemic oxidative stress. Free Radic Biol Med. 2020;160:40-46. De Dormael R, et al. Vitamin C Prevents Ultraviolet-induced Pigmentation. J Clin Aesthet Dermatol. 2019;12(2):E53-E59.

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