

監修者平塚市民病院 皮膚科
紫外線対策や保湿などの基本ケアに加え、睡眠や禁煙など生活習慣を見直すことも役立つ可能性があります。
食事や市販のケアで届かないと感じたときは、医師に相談して処方を受けるという選択肢もあります。
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紫外線対策を毎日の習慣にする
シワや小じわが目立つ大きな原因のひとつは、紫外線による肌へのダメージの積み重ねです。日焼け止めを毎日欠かさず使用したグループと、必要なときだけ使ったグループを4年半にわたって比較した報告があります。その結果、毎日使用したグループのほうが、肌老化の進み方が24%ゆるやかだったとされています[Ann Intern Med. 2013;158(11):781-790.]。この結果は、日々のちょっとした紫外線対策の積み重ねが、シワ・小じわの予防に役立つ可能性を示していると考えられます。季節を問わず、外出時には日焼け止めを塗る習慣をつけることがすすめられます。
保湿でうるおいバリアを守る
肌の表面には、水分を保ち外部の刺激から守る「バリア機能」が備わっています。保湿剤には、肌の水分保持を助けたり、水分が蒸発しすぎるのを防いだりする働きがあります。さらに、うるおいを保つ成分がつくられるのを支える働きもあり、これらを通じてバリア機能を保ち、回復を促す効果があるとまとめられています[Skin Pharmacol Physiol. 2023;36(4):174-185.]。乾燥は小じわを目立たせやすくします。この報告は、日常的な保湿ケアが、乾燥による小じわ対策の土台になることを裏付けるものと言えます。洗顔後や入浴後は、肌が乾燥しないうちに保湿剤でふたをするよう心がけましょう。
ビタミンC配合のスキンケアを取り入れる
ビタミンCを配合した塗り薬を3か月間続けて使用した側の顔は、使用しなかった側と比べて、小じわや肌のきめに改善が見られたという報告があります[Arch Otolaryngol Head Neck Surg. 1999;125(10):1091-1098.]。この結果は、ビタミンC配合のスキンケアを継続することが、小じわを目立ちにくくする選択肢のひとつになり得ると考えられています。ただし、これによって小じわが完全になくなるわけではなく、効果には個人差があります。
コラーゲンペプチドなど栄養面からのケア
肌の内側からのアプローチとして、コラーゲンペプチド(コラーゲンを体に吸収されやすい小さな形に分解したもの)の摂取が注目されています。12週間コラーゲンペプチドを摂取したグループと、摂取しなかったグループを比較した報告があります。その結果、肌の見た目の評価スコアやシワに関する複数の指標が、摂取したグループで改善したとされています[Nutrients. 2018;10(7):826.]。この報告は、スキンケアだけでなく、栄養面からのケアも小じわを目立ちにくくする助けになり得ることを示しています。あくまで食生活全体のバランスを整えたうえで、補助的に取り入れることが望ましいでしょう。
十分な睡眠と禁煙で肌の老化を穏やかにする
生活習慣もシワ・小じわに関わっています。睡眠時間を制限した状態が続くと、肌のツヤやハリ、透明感に加えシワも悪化したという報告があります。中でも、ハリの低下が特に顕著だったとされています[Skin Res Technol. 2020;26(2):193-199.]。また、禁煙に取り組んだ人では、半年以内に小じわやハリ、肌の明るさといった指標に改善が見られたことも報告されています[Skinmed. 2010;8(1):23-29.]。これらの報告から、十分な睡眠を確保することや禁煙が、スキンケアと並んでシワ・小じわのセルフケアとして重要であることがうかがえます。
シワ・小じわ対策のうえで日常生活の工夫として検討が推奨される点

ここだけは伝えたいメッセージ
シワ・小じわは、日々のちょっとしたケアの積み重ねで、目立ちにくくできる可能性があるとされています。日焼け止めや保湿といった基本のスキンケアに加えて、睡眠や禁煙など生活習慣を見直すことも、肌への負担を減らす助けになると考えられます。あせらず、無理のない範囲で続けられる方法を選んでいくとよいでしょう。なお、急に目立つようになった場合や左右非対称であるなど気になる変化がある場合は、自己判断せず皮膚科などの受診をご検討ください。
まとめ:日常ケアの積み重ねがカギ
- 紫外線対策: 日焼け止めを毎日使うことが、肌老化の進行を穏やかにする助けになる可能性があります
- 保湿: 肌のバリア機能を保つことで、乾燥による小じわを防ぐ土台になります
- ビタミンC配合ケア: 継続することで、小じわを目立ちにくくする選択肢のひとつになり得ます
- 栄養面のケア: コラーゲンペプチドなどを取り入れることも、見た目の改善に役立つ可能性があります
- 生活習慣の見直し: 十分な睡眠と禁煙は、スキンケアと並ぶセルフケアとして重要です
上記で紹介したスキンケアや栄養補助は医薬品ではないため、効果を保証するものではなく、効果には個人差があります。
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(参考文献)
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Traikovich SS. Use of topical ascorbic acid and its effects on photodamaged skin topography. Arch Otolaryngol Head Neck Surg. 1999;125(10):1091-1098.
Kim DU, Chung HC, Choi J, Sakai Y, Lee BY. Oral Intake of Low-Molecular-Weight Collagen Peptide Improves Hydration, Elasticity, and Wrinkling in Human Skin. Nutrients. 2018;10(7):826.
Jang SI, Lee M, Han J, Kim J, Kim AR, An JS, Park JO, Kim BJ, Kim E. A study of skin characteristics with long-term sleep restriction in Korean women in their 40s. Skin Res Technol. 2020;26(2):193-199.
Serri R, Romano MC, Sparavigna A. Quitting smoking rejuvenates the skin. Skinmed. 2010;8(1):23-29.
Rajkumar J, Chandan N, Lio P, Shi V. The Skin Barrier and Moisturization: Function, Disruption, and Mechanisms of Repair. Skin Pharmacol Physiol. 2023;36(4):174-185.
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