

監修者福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
秋から冬にかけての気温低下がインスリンの効きを低下させる可能性があり、血糖値が上がりやすくなります。食事の内容と食べる順番の工夫が対策の鍵とされています。
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秋に血糖値が上がりやすい理由|インスリン抵抗性の変化
「食欲の秋」と言われますが、実際に季節と血糖値の間には関連があると言われています。
秋から冬にかけて気温が下がると、特に高齢者でインスリン抵抗性(血糖値が上がりやすくなる状態)が高まる可能性が示されており、体温調節機能の低下が関わっていることも指摘されています[J Clin Endocrinol Metab. 2018;103(3):946-955.]。
食欲の秋と血糖値|食べる順番と食材選びの工夫
秋はおいしいものも多く食欲が増し、糖質や脂質の多い食事を取りやすくなる季節でもあります。
血糖値を上げないための工夫には、「何を食べるか」と「どの順番で食べるか」を意識することが有効とされています。野菜やたんぱく質を先に食べ、糖質を最後にする「カーボラスト」が食後の血糖値上昇を緩やかにすることが期待されています。また、GI値(血糖値の上がりやすさの指標)が小さい食品を選ぶことが血糖コントロールに寄与する可能性があります。
秋の運動不足と血糖値|屋内運動の重要性
秋から冬にかけては屋外活動が減りやすいため、屋内での軽い運動を意識的に取り入れることも血糖コントロールにおいて重要です。筋肉は糖を消費する最大の臓器であるため、季節を問わず継続的な筋トレを維持することが大切です。
日常生活の工夫として検討・推奨される点
▶特に重要とされるのは「野菜・たんぱく質を先に食べる順番の工夫」と考えられています。

伝えたいメッセージ
「高血糖」の秋でも、「何をどんな順番で食べるか」を工夫することで血糖値の波を緩やかにできます。極端な制限がストレスになることもあるため、継続できる方法を選ぶことが大切です。血糖値の上昇が気になる場合や、糖尿病のリスクを抱えている方は、内科または糖尿病内科へのご相談をご検討ください。
まとめ:秋の血糖値管理のポイント
- 秋から冬にかけて気温低下がインスリン抵抗性を高める可能性が示されている
- 秋はおいしいものが多く、食欲増加と運動不足も重なりやすい
- 食べる順番(野菜・たんぱく質・主食の順)が血糖値上昇を緩やかにする一助になる可能性がある
- GI値の低い主食を選ぶことで血糖コントロールに寄与できる可能性がある
- 血糖値が気になる場合や糖尿病のリスクがある場合は、専門科への受診を検討することが重要
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(参考文献)
Cepeda M, Muka T, Ikram MA, et al. Seasonality of Insulin Resistance, Glucose, and Insulin Among Middle-Aged and Elderly Population: The Rotterdam Study. J Clin Endocrinol Metab. 2018;103(3):946-955.







