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日焼け止めのSPFとPAは何が違いますか?自分に合った選び方の目安を教えてください。
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日焼け止めのSPFとPAは何が違いますか?自分に合った選び方の目安を教えてください。

髙岡 真梨子監修者

平塚市民病院 皮膚科

髙岡 真梨子

SPFは日焼けや赤み、シミの原因になるUVBを防ぐ力の指標で、PAはシワやたるみの原因になるUVAを防ぐ力の指標です。両方を合わせて選ぶことが屋外活動の内容や時間に合わせた日焼け止め選びの基本です。

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SPFとPAの違い|UVBとUVAそれぞれの役割

紫外線にはUVB(波長290~320nm程度)とUVA(波長320~400nm程度)の2種類があり、それぞれ異なる肌への影響をもたらします。SPF(Sun Protection Factor)はUVBを何倍長く防ぐかの目安で、SPF50の場合最低でも98%のUVBを遮断する計算になります。PA(Protection Grade of UVA)はUVA防御レベルを示す日本の表記基準で、+から++++の4段階で示されます。

UVA対策が重要な理由|PAも確認して選ぶ

UVBが主に表皮にダメージを与えるのに対して、UVAは、より深く真皮まで到達し、酸化ストレスを起こしたり、コラーゲンを変性させ、シワやたるみの原因となります[Cureus. 2025 Mar 24;17(3):e81109.]。つまり、スキンケアにおけるUVA対策(PAの高いものを選ぶこと)も屋外での対策において重要です。

日焼け止めの成分には、UVAとUVBの両方を防ぐ「広域スペクトラム」タイプと、UVB中心の「UVフィルター」タイプがあります。酸化チタン(無機成分)は広域スペクトラムの紫外線保護を提供し、副作用も少ないと報告されています[Cureus. 2024;16(3):e56369.]。

日常生活の工夫として検討・推奨される点

▶特に重要とされるのは「SPFとPAの両方を確認して当日の活動内容に合わせた数値を選ぶ」ことが日焼け止め選びの基本と考えられています。

日焼け止めの選び方について、3つのシチュエーションと目安のSPF・PA、理由をまとめた表です。1つ目は「普段の通勤・屋内主体」で、目安のSPFは15〜30、PAは++〜+++です。理由は「短時間の屋外暴露で十分なレベルで、費用対効果も高い」ためです。2つ目は「屋外での散歩・買い物」で、目安のSPFは30〜50、PAは+++です。理由は「中程度の屋外活動に対応し、肌への負担も抑えたレベル」だからです。3つ目は「海水浴・スポーツ」で、目安のSPFは50+、PAは++++です。理由は「水・汗で流れやすい環境で長時間残留する製剤が求められる」ためです。

伝えたいメッセージ

数値が高ければ高いほどよいと思いがちですが、SPFが高いものは肌にストレスを与える成分を多く含む場合もあり、毎日の普段使いには適度な数値を選ぶことが大切です。重要なのは「SPFとPAの両方を確認した」日焼け止めを毎日塗り直すことです。

肌荒れやアレルギーによる肌トラブルがある場合は、皮膚科への相談をご検討ください。

まとめ:SPFとPAの選び方の目安

  • SPF: 日焼けや赤み、シミの原因のUVBを防ぐ指標。数値が高いほど防御時間が長くなる
  • PA: シワ・たるみの原因のUVAを防ぐ指標。+から++++の4段階で示す
  • 両方必要: SPFだけ高くてもPAが低いとUVAによる肌内部のダメージを防げない
  • 塗り直す: 汗・水・摩擦で減るため、2〜3時間ごとの塗り直しがすすめられている

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(参考文献)

Moyal DD, Fourtanier AM. Broad-spectrum sunscreens provide better protection from solar ultraviolet-simulated radiation and natural sunlight-induced immunosuppression in human beings. J Am Acad Dermatol. 2008;58(5 Suppl 2):S149-54.
Raymond-Lezman JR, Riskin SI. Sunscreen Safety and Efficacy for the Prevention of Cutaneous Neoplasm. Cureus. 2024;16(3):e56369.

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