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「飲む日焼け止め」と「塗る日焼け止め」はどう違うのですか?内側からの紫外線対策について教えてください。
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「飲む日焼け止め」と「塗る日焼け止め」はどう違うのですか?内側からの紫外線対策について教えてください。

髙岡 真梨子監修者

平塚市民病院 皮膚科

髙岡 真梨子

飲む日焼け止めは抗酸化成分で体の内側から紫外線の影響を和らげるもので、塗る日焼け止めとの併用が推奨されています。

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飲む日焼け止めとは?塗る日焼け止めとの違い

「飲む日焼け止め」とは、紫外線による肌への影響を和らげる働きが期待される成分を、口から摂取するタイプの紫外線対策です。一方、「塗る日焼け止め」は肌の表面に塗ることで紫外線を直接ブロックし、肌を守るものです。

飲む日焼け止めに使われる成分としては、ビタミン類・ポリフェノール・カロテノイドなどの抗酸化成分が挙げられます。これらの抗酸化成分には、紫外線から肌を守る働きがあると報告されています[Front Med (Lausanne). 2018;5:188.]。ただし、飲む日焼け止めは塗る日焼け止めの代わりになるものではありません。あくまで補助的に使うべきものと位置づけられています[Photodermatol Photoimmunol Photomed. 2024;40(4):e12985.]。

飲む日焼け止めの抗酸化成分と紫外線への効果

飲む日焼け止めに含まれる抗酸化成分のなかでも、アスタキサンチンやリコピンといったカロテノイドについて研究報告が注目されています。

健康な方を対象とした厳密に計画された研究では、アスタキサンチンを1日4mg摂取した場合にMED(肌が赤くなり始める最小の紫外線量)が増加したと報告されています[Nutrients. 2018;10(7):817.]。この結果は、アスタキサンチンの継続的な摂取が体の内側から紫外線に対する肌の抵抗力を高める可能性を示しています。

また、トマトなどに多く含まれるリコピンを口から摂取した場合に、紫外線によって肌の細胞で起こるストレス反応が抑えられたという報告があります[Br J Dermatol. 2017;176(5):1231-1240.]。カロテノイドを含む食品やサプリメントを日常的に摂取することが、紫外線対策としてのインナーケアにつながると考えられています。

塗る日焼け止めと飲む日焼け止めの使い分け

紫外線対策の基本は塗る日焼け止めです。塗る日焼け止めは肌の表面で紫外線を直接ブロックするため、最も基本的な紫外線対策の手段とされています。

飲む日焼け止めは塗る日焼け止めの代わりではなく、補助的に使うことが推奨されています[Photodermatol Photoimmunol Photomed. 2024;40(4):e12985.]。たとえば、塗り直しが難しい場面や塗り残しが気になるときに、内側からの紫外線対策として飲む日焼け止めを組み合わせることが考えられます。ビタミン類・ポリフェノール・カロテノイドといった抗酸化成分には光保護の働きがあり、塗る日焼け止めとの併用が推奨されています[Front Med (Lausanne). 2018;5:188.]。

紫外線対策としてインナーケアを取り入れるうえで日常生活の工夫として検討が推奨される点

特に重要とされるのは、塗る日焼け止めによる外側からの対策を基本としたうえで、抗酸化成分による内側からのケアを組み合わせることと考えられています。

日焼け止めを活用するための3つのコツとその内容、理由をまとめた表です。1つ目は「塗る日焼け止めを基本にする」で、内容は外出時は塗る日焼け止めをこまめに塗り直すことです。理由は「塗る日焼け止めが紫外線を直接ブロックするもっとも基本的な手段とされているため」です。2つ目は「抗酸化成分を日常的に取り入れる」で、内容はアスタキサンチンやリコピンなどを含む食品やサプリメントを活用することです。理由は「抗酸化成分の摂取が紫外線に対する肌の抵抗力を高める可能性が報告されているため」です。3つ目は「飲む日焼け止めは補助として併用する」で、内容は塗る日焼け止めの代わりではなく、補完として取り入れることです。理由は「飲む日焼け止めは塗る日焼け止めの代替ではなく補完的な位置づけとされているため」です。

ここだけは伝えたいメッセージ

紫外線対策は、塗る日焼け止めを基本としつつ、抗酸化成分を含む食品やサプリメントで内側からのケアを加えることで、より総合的なアプローチが期待できます。日々の食事でカロテノイドを含む食材を意識して取り入れることも、手軽に始められるインナーケアのひとつです。

紫外線による肌トラブルが気になる場合は、医療機関への相談をご検討ください。

まとめ:飲む日焼け止めと塗る日焼け止めの違いと使い分け

  • 飲む日焼け止めの位置づけ: 抗酸化成分を口から摂取するタイプの紫外線対策で、塗る日焼け止めの代わりではなく補助として使うことが推奨されている
  • 主な抗酸化成分: ビタミン類・ポリフェノール・カロテノイド(アスタキサンチン、リコピンなど)に紫外線から肌を守る働きが報告されている
  • アスタキサンチンの効果: 1日4mgの摂取で紫外線に対する肌の抵抗力が高まったという研究報告がある
  • リコピンの効果: 口からの摂取で紫外線による肌のストレス反応が抑えられたと報告されている
  • 使い分けのポイント: 塗る日焼け止めが紫外線対策の基本であり、飲む日焼け止めは補助的に併用することが推奨されている

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(参考文献)

Hartmann D, Valenzuela F. Sunproofing from within: A deep dive into oral photoprotection strategies in dermatology. Photodermatol Photoimmunol Photomed. 2024;40(4):e12985.
Ito N, Seki S, Ueda F. The Protective Role of Astaxanthin for UV-Induced Skin Deterioration in Healthy People. Nutrients. 2018;10(7):817.
Grether-Beck S, Marini A, Jaenicke T, Stahl W, Krutmann J. Molecular evidence that oral supplementation with lycopene or lutein protects human skin against ultraviolet radiation. Br J Dermatol. 2017;176(5):1231-1240.
Parrado C, Philips N, Gilaberte Y, Juarranz A, González S. Oral Photoprotection: Effective Agents and Potential Candidates. Front Med (Lausanne). 2018;5:188.

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