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妊婦さんの夏の過ごし方|体温管理と水分補給のポイント
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妊婦さんの夏の過ごし方|体温管理と水分補給のポイント

金沢 誠司監修者

Ubie株式会社 産婦人科

金沢 誠司

妊娠中の夏は、暑さを避けてこまめに水分をとり、体調に合わせて無理なく過ごすことが大切です。

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妊娠中の夏は、暑さを必要以上に怖がる必要はありませんが、無理をしないことが大切です。特に暑い日には、涼しい場所で休み、水分をとりながら、ご自身の体調を優先して過ごしましょう。

妊娠中に暑さへ気をつけたい理由

妊娠中に暑い環境で過ごすことと、早産や赤ちゃんの出生時の体重が小さいこととの関連を報告した研究があります。

ただし、「暑いと必ず早産になる」「少し暑いだけで赤ちゃんに影響が出る」という意味ではありません。暑さが妊娠や赤ちゃんに影響する詳しい仕組みは、まだ十分にはわかっていません。

暑さによって、

  • 汗をかいて体の水分が減る
  • 体温が上がりすぎる
  • 体調を崩して食事や睡眠がとりにくくなる

といったことが、関係している可能性が考えられています。暑い日には、できるだけ体に負担をかけない過ごし方を選びましょう。

夏を楽に過ごす工夫

夏は、炎天下で長時間過ごしたり、暑く湿気の多い場所で無理に運動したりすることを避けましょう。

  • 冷房を使い、室内を涼しく保つ
  • 外出は、できるだけ暑さが強い時間を避ける
  • 帽子や日傘を使い、直射日光を避ける
  • 外出先でも休める涼しい場所を確認しておく
  • 水分を一度にたくさんではなく、何回かに分けてとる
  • 体調が悪い日は、予定を変えたり外出を控えたりする

「何℃までなら大丈夫」とひとつの数字で判断することはできません。気温だけでなく、湿度、日差し、風の有無、歩く量、その日の睡眠や食事などによって、体への負担は変わります。

水分補給について

水分をとることは、暑さによる体調不良や水分不足を防ぐために大切です。水や麦茶など、飲みやすいものを少しずつとるとよいでしょう。

  • 外出前
  • 外出中
  • 運動中
  • 入浴後
  • 帰宅後

などに、こまめに水分をとることを意識しましょう。

コーヒー、紅茶、緑茶など、カフェインを含む飲み物も水分にはなります。ただし妊娠中は、カフェインをとりすぎないよう、1日の合計量に注意が必要です。

また、水分を多くとれば羊水が増え、赤ちゃんがより健康に育つとまではわかっていません。水分をとることは、お母さんの脱水や暑さによる体調不良を防ぐために大切です。健診で羊水の量について指摘を受けた場合は、自分で水分を増やすだけで対応せず、必ず担当医に相談してください。

夏の運動について

妊娠の経過が順調で、医師から運動を控えるよう言われていない場合は、妊娠中も体を動かすことがすすめられます。無理のない運動は、妊娠中の体重増加を抑えたり、妊娠糖尿病になりにくくしたりすることにつながる可能性があります。

夏に運動する場合は、次の点を意識しましょう。

  • 気温や湿度が高い日は、冷房のある室内で行う
  • 外で運動する場合も、日差しや湿度が強い日は中止する
  • 会話ができる程度の強さを目安にする
  • 水分を用意し、こまめに休む
  • 暑い室内で行うヨガや、汗を大量にかく運動は避ける
  • 初めて行う運動や、慣れていない運動を急に始めない

運動中に次のような症状が出たら、すぐに中止して休みましょう。

  • 強い頭痛めまい吐き気
  • 胸の痛み
  • じっとしていても苦しい息切れ
  • 倒れそうな感じ、意識が遠のく感じ
  • お腹の痛み、規則的に繰り返す強いお腹の張り
  • 性器からの出血
  • 破水のように、水っぽいものが流れ出る
  • 片方の足だけが急に腫れたり痛んだりする
  • 赤ちゃんの動きがいつもより明らかに少ないと感じる

これらの症状があるときは、自己判断で運動を再開せず、医療機関へ連絡してください。

体調が心配なとき

夏は、妊娠中の体にとって負担が大きくなりやすい季節です。思うように動けない日があっても、ご自身を責める必要はありません。

強い頭痛、めまい、吐き気、ぐったりする感じ、尿があきらかに少ない状態が続くときは、涼しい場所で休み、水分をとっても改善しない場合には、早めに医療機関へ相談しましょう。

「我慢できるから大丈夫」と無理を続けるよりも、「今日は休もう」「相談してみよう」と判断することが、お母さんと赤ちゃんを守ることにつながります。

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(参考文献)

Darshnika P Lakhoo et al. A systematic review and meta-analysis of heat exposure impacts on maternal, fetal and neonatal health. Nat Med. 2024, 31, 684–694.

Louisa Samuels et al. Physiological mechanisms of the impact of heat during pregnancy and the clinical implications: review of the evidence from an expert group meeting. Int J Biometeorol. 2022, 66, 1505–1513.

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