口腔底癌の各ステージまたは再発がんでは、それぞれどのような治療法がありますか？

口腔底がんの治療では、手術でがんを取り除くことが一般的です。ステージ別の治療方法は以下の通りです。

ステージIの場合

がんを含む口の底の部分を少し大きめに切り取とる手術を行います。

ステージII、 III、 IVの場合

手術では口の底だけでなく、舌や歯茎、さらには下あごの骨の一部も一緒に切り取ることがあります。切り取った部分が大きい場合は、お腹や太もも、腕の皮膚や筋肉を移植して補う手術も検討されます。

がんが首のリンパ節に転移している場合やその可能性が高い場合は、首のリンパ節も一緒に切り取ります（頸部郭清術）。術後治療として、 手術後の検査結果によっては、化学療法や放射線治療を追加することがあります。

再発または転移の場合

がん薬物療法や、病巣が切除可能であればその部位の手術を行います。がん薬物療法ではこれまでどのような治療をしてきているか、治療に用いる薬とがんとの相性などを考慮し、使用する薬を決定します。

特に免疫チェックポイント阻害薬と呼ばれるペムブロリズマブ（キイトルーダⓇ︎）やニボルマブ（オプジーボⓇ︎）、抗EGFR抗体薬であるセツキシマブ（アービタックスⓇ︎）などが治療の中心となることが多いです。