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乳がんは主にどのような薬で治療しますか？副作用はありますか？
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
乳がんに対する主な薬物療法としては、内分泌療法、分子標的薬などが挙げられます。
乳がんに対する薬物療法にはさまざまな種類があります。代表的なものは以下の通りです。副作用は各々の薬剤に応じて異なります。
内分泌療法（ホルモン療法）
乳がんの細胞は女性ホルモンが発育に関与していることがあり、そのような場合には内分泌療法が選択されます。
代表的な薬剤としては以下のようなものが挙げられます。
抗エストロゲン薬
エストロゲンの乳がん細胞への結合を防ぎます。
アロマターゼ阻害薬
エストロゲンの産生自体を抑えます。
分子標的薬
がんの増殖に関わるタンパク質などを標的にして、がんを攻撃する分子標的薬です。
中でも、HER2というタンパク質を標的とする分子標的薬があり、有名なものとしてトラスツズマブがあります。
化学療法（抗がん剤）
HER2が陰性の患者さんなどに対して、いわゆる、抗がん剤を使用することがあります。
PRAP阻害剤
BRCA遺伝子変異などがある患者さんに対して、PARP阻害剤と呼ばれる薬物を用いることがあります。
BRCA遺伝子変異は、家族性の乳がんの患者さんにおいて認めやすい変異です。
(参考文献)
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