おとなしいタイプの乳がんがあると聞きましたが、どのようなものですか?
ホルモン陽性HER2陰性の乳がんがおとなしいタイプと言われますが、治療法は患者さんの状態により異なります。
乳がんは、がん細胞内のホルモン受容体と、がん細胞表面のHER2(ハーツー)と呼ばれるタンパク質の有無によりタイプが分けられています。
HER2は、細胞の表面に存在しており、細胞の増殖調節などに関係しています。これがたくさんあると細胞増殖の制御が効かなくなります。
ホルモン受容体が陽性で、HER2が陰性のタイプの乳がんでは、一般的に予後が比較的良好であり、ホルモン療法単独での効果が期待されます。
ただし、実際の治療は乳がんのタイプだけではなく、進行度や患者さんの希望、身体の状態も考慮して決定されます。
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最終更新日:
東京医科歯科大学病院 がんゲノム診療科 特任助教
石橋 直弥 監修
(参考文献)
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