ステージIVのトリプルネガティブ乳がんでは、2つ目の治療(2nd-line)にはどのような選択肢がありますか?
サシツズマブゴビテカンなどの新薬や未使用の抗がん剤が状況に応じて使用されます。
2nd-line治療としては、サシツズマブ ゴビテカンが標準治療とされています。
ステージIVのトリプルネガティブ乳がんでは、一次治療後に病勢が進行した場合は、未使用の有効薬を順次用います。特に抗Trop-2抗体薬物複合体サシツズマブ ゴビテカンは、海外の第3相試験で無増悪生存期間(PFS)と全生存期間(OS)を有意に改善し、化学療法歴を有するステージIVトリプルネガティブ乳がんに対する2nd-line以降の標準治療という位置付けの新薬です(日本では2024年9月に承認)。
一方、一次治療としてチェックポイント阻害薬+化学療法が行われ、BRCA病的変異ありの場合は、PARP阻害薬(オラパリブ/タラゾパリブ)が推奨されます。
また、HER2低発現例ではトラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)も有力な選択肢です。これらの分子標的治療が該当しない場合は、単剤化学療法を中心に行い、状況に応じてベバシズマブ+パクリタキセルの併用療法も検討されます。ただし、年齢、 既往歴などの個々の患者さんの背景が考慮され、治療が選択されます。


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公開日:
最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
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