乳がんのステージごとの治療期間を教えてください。
ステージ1~3では手術、薬物療法、放射線治療の組み合わせで、患者さんによって異なります。
ステージごとの治療期間は個々の患者さんに応じて異なる複数の治療の組み合わせになることが多いため、明確な期間を示すことは困難ですが、それぞれについて一般的な治療に要するおよその期間をお示しすることは可能です。
根治を目指す治療のステージ(1~3)においては、手術、薬物療法、放射線治療のいずれかの組み合わせになっています。
併せてそれぞれのステージにおける一般的な治療の流れを以下にご紹介しますので、患者さんそれぞれに応じて全体の期間をイメージいただけたらと思います。
ステージ4は治療の目標を治癒としがたいため、治療期間の予測は困難です。
手術
- 乳房切除術 1週間前後
- 乳房再建 2~3週間
薬物療法(オーバラップもありえます)
- ホルモン治療 :5~10年
- 抗HER2療法 :1年
- オラパリブ :1年(BRACA病的バリアント)
- 免疫チェックポイント阻害薬(トリプルネガティブ):術前後1年
- 化学療法:3~6ヶ月
- 放射線治療(乳房全切除の場合):手術した胸壁全体と鎖骨上窩に対して1回線量2.0グレイ、総線量46~50グレイ程度、約5週間
ステージ0
手術療法→放射線治療(±ホルモン受容体陽性乳がんではホルモン治療)
ステージ1~3A
- 手術療法±放射線療法±薬物療法
- または薬物療法→手術療法±放射線療法±薬物療法
ステージ3B、3C
- 薬物療法→(可能であれば手術療法)±放射線療法±薬物療法
公開日:
最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版.乳がんのステージとステージごとの治療の流れについて教えてください.患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版,https://jbcs.xsrv.jp/guideline/p2023/gindex/30-2/q15/(参照 2024-10-22)
患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版.乳がんのステージとステージごとの治療の流れについて教えてください.患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版,https://jbcs.xsrv.jp/guideline/p2023/gindex/30-2/q15/(参照 2024-10-22)
患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版.乳がんのステージとステージごとの治療の流れについて教えてください.患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版,https://jbcs.xsrv.jp/guideline/p2023/gindex/30-2/q15/(参照 2024-10-22)
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