乳がんで抗がん剤をやるかやらないかはどのようにして決定しますか？

乳がんで化学療法を行うかどうかは、がんのステージや悪性度、サブタイプ、乳がんの性質、再発のリスクなどを考慮して決定されます。

例えば、再発のリスクが高く、抗がん剤による効果が高いときには、抗がん剤治療が強くすすめられます。逆に、再発のリスクが低く、抗がん剤の効果が低いと判断される場合は一般的にすすめられません。

手術の前に化学療法を行う目的としては、しこりが大きい場合などそのままでは手術が難しいため、乳がんを小さくしておくことなどがあります。

手術の後に化学療法を行う目的としては、身体のどこかに潜んでいるがん細胞を根絶して、再発のリスクを減らすことです。

手術で切除された組織を検査で詳しく調べ、その結果からわかる乳がんの性質と再発のリスクを考慮して、化学療法を行うかを決定します。

患者さんとしては、不安な点やご希望もあると思われますので、なぜ化学療法が必要なのか、副作用はどのようなものかなどを尋ねることが大切です。