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摂食障害の初期症状としては、どのようなものが見られますか?
精神科・心療内科
日下 慶子 監修
極端な考えを持つようになる、好き嫌いが急に増える、気分屋になるなどが、摂食障害の初期症状として見られます。
解説
神経性やせ症の初期には、拒食や体重減少の反動から、過食や隠れ食い、盗み食いなどの症状が見られることがあります。他方、神経性大食症では、むちゃ食いとそれに伴う体重を増やさないための代償行動(自分自身の手による嘔吐、下剤の乱用)などが見られます。
なお、摂食障害の初期症状が現れるきっかけとしてはダイエットが最も多く、長距離走やバレエなどのスポーツもきっかけになる可能性があります。また、受験や風邪による一時的な体重減少もきっかけになりえます。これは、体重を減らせたことが、自分で自分をコントロールできた達成感や周囲からの賞賛などにつながり、努力が報われた感覚が「さらに痩せたい」「体重をコントロールしたい」という気持ちに拍車をかけるためです。
(参考文献)
「ユビー」でわかること
ほかの摂食障害の質問
「摂食障害」とはどのような病気ですか?
様々な原因によって、食べ過ぎや食べなさ過ぎといった食事に関する異常が生じる病気です。
摂食障害にはどのような人がなりやすいですか? 原因はありますか?
10〜30代の女性に多い病気です。心理的・社会的・身体的な原因が摂食障害に関係します。
ダイエットと摂食障害の関係について教えてください。
ダイエット目的の食事制限のやり過ぎが、摂食障害の発症のきっかけとなる場合は多くあります。
摂食障害の合併症として、何が考えられますか?
低血圧、便秘、不整脈、意識障害、けいれん、肝障害、腰痛、むくみ、骨粗しょう症、脱水、虫歯など、様々な合併症を引き起こす可能性があります。
摂食障害を放置するとどうなりますか?
心臓や血液、ホルモンなどの異常を生じるようになり、最終的に命に関わる事態になることもあります。
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