ローランドてんかんやミオクロニーてんかんなど、てんかんの種類について教えてください。
ローランドてんかん、ミオクロニーてんかんは、てんかん発作を主症状とする脳の病気の名前です。
ローランドてんかん、ミオクロニーてんかんは、てんかん発作を主症状とする脳の病気の名前です。
このようにてんかんを主症状とする病気は、てんかん/てんかん症候群と言われ、その中には、それぞれ、病因、てんかんの発作タイプや症状、発症年齢などの特徴で分類されます。
病因には、
- 素因性
- 構造的
- 感染性
- 免疫性
- 発達性
- 代謝性
- 原因不明(特発性)
などがあります。
てんかん発作のタイプや症状はさまざまですが、大きく分けると「焦点発作(部分発作)」と「全般発作」の2種類があります。
焦点発作は、異常が起こる部位によって、体の一部分がけいれんしたり、感覚が変わったりすることがあります。
全般発作は、多くの場合、意識を失ったり、全身がけいれんすることが特徴です。
そのほかに、全般焦点合併てんかん(焦点発作と全般発作の混合したもの)、病型不明てんかん(発作の起始がよくわからない起始不明発作を起こすてんかん)があります。
また、発症年齢によって、いくつか分けられます。
- 乳幼児期発症(2歳以下)
- 小児期発症(2~12歳)
- さまざまな年齢に発症
などです。
このように、それぞれの特徴によって、てんかん/てんかん症候群として分類されます。
例えば、ローランドてんかんは、原因不明(特発性)で、主に小児期に発症するてんかんで、特に睡眠中や朝目が覚めた直後に、顔面や口の回りの片側がぴくつく焦点発作が起こりやすいのが特徴です。
ミオクロニーてんかんは、
- 乳児ミオクロニーてんかん
- ミオクロニー欠神発作を伴うてんかん
- 若年ミオクロニーてんかん
- 進行性ミオクロニーてんかん
などがあります。
これらは、それぞれ発症年齢や病因が異なりますが、ミオクロニー発作という、全身が突然びくっとする全般発作が発症するてんかんです。
てんかん発作のタイプや症状について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
東京頭痛クリニック 脳神経内科
越智 佳奈 監修
(参考文献)
平野 嘉子ほか. 若年性ミオクロニーてんかんにおける治療抵抗因子の検討. 臨床神経学. 2008, 48, 727-732.
日本神経学会.“てんかん診療ガイドライン2018”..https://neurology-jp.org/guidelinem/epgl/tenkan201801.pdf,(参照 2025-05-14).
川上 康彦. 小児てんかん. 日本医科大学医学会雑誌. 2022, 18, 333-338.
日本てんかん学会用語委員会.“てんかん学用語集”.日本てんかん学会.https://jes-jp.org/pdf/eplilepsy_word20220105.pdf,(参照 2025-05-14).
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
てんかん
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ