化膿性肉芽腫で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬物療法で効果がない場合、液体窒素による凍結療法、レーザー治療、または外科的切除などが検討されます。
化膿性肉芽腫は、血管が増殖してできる良性の皮膚のしこり(腫瘍)です。外傷やホルモンの影響などがきっかけで発生することがあります。
治療法にはいくつか種類があり、ステロイド外用薬を使うこともあります。しかし、もし薬の効果が十分でない場合は、主に以下の治療法が考えられます。
【薬が効かない場合の選択肢】
- 液体窒素による凍結療法(Cryotherapy):液体窒素で病変を凍らせて取り除く方法です。非手術的な治療法の中で再発率が低いとされています。
- レーザー治療:炭酸ガスレーザーやパルス色素レーザー(保険適応外)などを使って病変を焼いて取り除きます。これも比較的再発率が低いとされています。
- 外科的切除:病変を完全に切り取る方法です。手術で取り除くことで再発率が最も低く、病変全体を病理検査に提出して、詳しく調べることができるという利点もあります。
どの治療法が最適かは、しこりの大きさやできた場所、患者さんの体の状態、そして病院の設備などによって医師が判断します。特に顔など見た目が気になる場所や、手術が難しい場合には、非手術的な治療法が検討されることがあります。
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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
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