「精索静脈瘤」とはどのような病気ですか?
精巣の静脈の血流が悪くなる病気で、男性の不妊症や陰嚢痛の原因になることがあります。
精索静脈瘤は、重症になると陰嚢の皮膚にこぶ状になった血管が浮き上がって見えることや実際に触れてわかることがあります。ただ、軽症では見た目の変化はなく、お腹に力をいれないと触れられないこともあります。
もともと静脈には逆流を防止するための弁がありますが、静脈瘤はその弁の機能が低下した場合や、他の理由で静脈の流れが悪い場合などに、静脈瘤ができます。
精索は精巣とお腹の中を繋げる部分で、精索静脈瘤は精索の中を通る精巣の静脈にできる静脈瘤のことです。
体の構造上、左側にできることが90%ですが、両側にできることもあります。
精索静脈瘤は健常な男性でも15~20%の方が持っていて、思春期ごろからできることがあります。
ただ、精索静脈瘤ができると、酸化ストレスや精巣の温度が上がりやすくなるため、精子を作る能力が低下してしまい、男性要因の不妊症になることがあります。また、静脈瘤が周りの神経を刺激して痛みが出ることもあります。
精索静脈瘤があり不妊症や陰部(デリケートゾーン)の痛みで困っている場合は、治療によって症状が改善することがあります。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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