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手の甲が痛い原因や考えられる病気には何がありますか?
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
手はさまざまな場面で用いられるため、ケガや手の酷使が原因となる病気が多くあります。
解説
手は日常生活のさまざまな場面で用いられます。そのため、ケガや手の酷使が原因となる病気は多く、それが手の甲の痛みを引き起こすことが多いです。
具体的には、以下のような病気が考えられます。
ケガが原因の病気
骨折
手の甲には10個以上の骨があります。それぞれが骨折を起こす可能性があります。
中手骨骨折、舟状骨骨折、有鉤骨骨折などが一般的です。
伸筋腱損傷
手の甲に切り傷ができた場合、指を伸ばす腱(伸筋腱)の損傷に注意が必要です。浅い傷でも腱が切れる可能性があります。
細菌感染症
手の傷から細菌感染を起こすと、手の腫れや赤み、熱を持ちます。急速に感染が広がって神経や腱などの損傷を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
打撲や捻挫
骨折していなくても強い痛みが起こる場合があります。
手の酷使が原因の病気
母指CM関節症
親指を酷使することで、親指の付け根の軟骨(骨と骨の衝突や摩擦を防ぎ、関節の動きを滑らかにしている組織)がすり減る病気です。軟骨は加齢によってもすり減っていきます。
肘部管症候群
手の甲につながる神経が肘で圧迫される病気です。小指側の手の甲のしびれや痛み、指の動かしにくさを感じます。
キーンベック病
月状骨(手の甲の骨の1つ)が血行障害を起こす病気です。
筋肉痛
腫れが強くなる場合があります。
その他の病気
その他に手の甲に痛みを感じる病気には、以下のようなものがあります。
ガングリオン
手の甲にゼリー状の液体が溜まる病気です。
頚椎症
年齢とともに首の神経の通り道が狭くなり、首の神経が圧迫されるようになります。これによって、手に痛みやしびれを生じやすくなります。
デスクワークやスマホで下を向くことが多い方では、より症状が悪化しやすいことがあります。
関節炎
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(参考文献)
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「手の甲が痛い」とはどのような症状ですか?
手の甲(手のひらの裏側の部分)に運動時や安静時に痛みを感じることを指します。
手の甲が痛い場合、何科を受診したらよいですか? また、病院を受診する目安はありますか?
整形外科を受診しましょう。特にケガをした後に痛みや腫れ、動かしにくさなどの症状が始まった場合には、早めに受診しましょう。
手の甲が痛い場合の治療や予防方法には何がありますか?
ケガが原因の場合には、圧迫・挙上・安静が治療になります。手の酷使が原因の場合には、手指を用いた重量物の扱いや細かい作業を避けることが予防になります。
手の甲が痛い時に、原因となる病気のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
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