顔が痛い場合、主にどのような病気が考えられますか?
突き刺すような強い痛みの場合には三叉神経痛が主に考えられます。他にもピリピリする痛みを起こす帯状疱疹や、副鼻腔炎、歯周囲の炎症など、様々な病気が顔の痛みの原因となります。
三叉神経痛
顔の痛みの原因としては、三叉神経痛が最も多いとされています。三叉神経痛の特徴は、顔面の片側(特におでこ、頬、下顎の3ヶ所のうちの1〜2ヶ所)に数秒〜数十秒程度の強い痛みが走ることです。
なお、顔の一部に触れることで痛みが誘発されることがあり、その場所はトリガーポイントと呼ばれます。トリガーポイントが刺激される原因として、具体的に以下のようなものが挙げられます。
- 顔を洗う
- 歯を磨く
- 食事の際に咀嚼する
- 風が当たる
帯状疱疹
ピリピリとした痛みがある場合には、帯状疱疹が考えられます。神経が通っている領域に沿って痛みと水疱などの皮膚の症状が出現することが特徴です。皮膚の症状が治った後も痛みだけが残ることがあります。
その他の病気
顔の痛みの原因として考えられる病気は、上記の病気以外にも様々あります。比較的よく見られるものとしては、副鼻腔炎、緑内障などの眼の病気、歯根炎・顎関節症などの歯科の病気などが挙げられます。
公開日:
最終更新日:
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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