脳浮腫と顔面麻痺と診断されましたが、形成外科での治療は可能ですか?
60代・女性のご相談
脳浮腫と診断され、非常に不安を感じています。
以前、髄膜腫のためガンマナイフ手術を受けました。通常の手術が難しい位置にあるためでした。歯の根幹治療を始めたところ、ひどい頭痛と顔面の痛みがありました。上顎の歯を抜歯し、膿袋が大きかったため、上顎から鼻の横にかけて影響がありました。
その後、MRIで脳浮腫と診断され、顔面麻痺や耳の聞こえの悪さ、物が二重に見える症状が出ています。鍼治療で顔面麻痺は少し改善しましたが、左の眉毛が下がり、鼻も左に曲がっています。昨年末に自動ドアにぶつかり、左目あたりが腫れたことも影響しているかもしれません。
歯科では抜歯が原因かもしれないと言われ、耳鼻科では脳浮腫が原因ではないかと指摘されています。形成外科での治療が可能か、手術のリスクについても心配です。どのようにすれば元の顔に戻れるのか、アドバイスをいただけると助かります。
ご相談いただき、ありがとうございます。髄膜腫の治療や歯の治療をきっかけに、脳浮腫が起こり、顔面麻痺や視覚の問題、鼻の変形が出ているとのことですね。ご不安なお気持ち、お察しします。
まず、現在の症状について整理してみましょう。
- 脳浮腫: 髄膜腫のためガンマナイフ手術を受けたあと、MRIで脳浮腫と診断されたとのことですね。顔面麻痺や耳の聞こえにくさ、物が二重に見えるといった症状は、脳浮腫が神経に影響を与えている可能性があります。
- 顔面麻痺: 歯の治療後にひどい頭痛と顔面痛があり、その後、顔面麻痺が出たとのことですね。鍼治療で少し改善が見られたのはよかったです。
- 鼻の変形: 左の眉毛が下がり、鼻が左に曲がっているとのことですが、昨年末の事故の影響かもしれません。
今後の見通しと対応について
- 脳浮腫: 脳浮腫の原因や状態を詳しく調べることが大切です。定期的にMRI検査を受け、脳浮腫の変化や神経への影響を確認しましょう。脳浮腫が改善すれば、顔面麻痺や視覚の問題、耳の聞こえにくさもよくなる可能性があります。
- 顔面麻痺: 鍼治療での改善がみられたようですが、リハビリも効果的な場合があります。リハビリの専門家に相談し、指導を受けることを検討してみてください。また、表情の改善のために形成外科での相談もおすすめします。
- 鼻の変形: 形成外科を受診し、鼻の状態を詳しくみてもらいましょう。手術による矯正も可能ですが、リスクもあるため、医師とよく相談し、メリットとデメリットを理解したうえで決めることが大切です。
まとめ
現在の症状は、脳浮腫、顔面麻痺、鼻の変形が複合的に影響しているかもしれません。それぞれの症状に対して、適切な専門医を受診し、治療方針を相談することが重要です。脳浮腫の経過観察、顔面麻痺のリハビリや形成外科での評価、鼻の変形の治療など、多方面からのアプローチが必要です。どうぞお大事になさってください。お力になれることがあれば、いつでもご相談くださいね。
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