顔が痛い原因には何がありますか?
顔には多くの器官が集まっており、痛みの原因もさまざまです。痛む箇所や痛み方によって、原因となっている部位を特定する必要があります。
顔には、眼、鼻、耳、口など様々な器官が集まっており、何らかの原因でこれらの器官が障害されると痛みが生じます。原因を特定するためには、痛む部位や症状などを詳しく調べていく必要があります。代表的な原因としては、下記のようなものが挙げられます。
三叉神経痛
顔の痛みの原因としてよく見られる病気です。三叉神経は額、頬、下顎の3ヶ所の痛覚に関わっており、障害されると顔の痛みを生じます。三叉神経痛の特徴は、顔面の片側(特におでこ、頬、下顎の3ヶ所のうちの1〜2ヶ所)に数秒〜数十秒程度の強い痛みが走ることです。三叉神経が障害される原因としては、以下のものが挙げられます。
- 血管の異常に伴うもの:動脈瘤など
- 炎症に伴うもの:側頭動脈炎、トローザ・ハント症候群など
- ウイルスや細菌感染に伴うもの:帯状疱疹、丹毒など
- 腫瘍に伴うもの:三叉神経鞘腫、聴神経鞘腫など
- 原因不明:特発性三叉神経痛
また、群発頭痛などの中枢神経の疾患によって痛みが生じることがあります。群発頭痛では、目の周りから前頭部にかけて激痛が起こります。
鼻の疾患
頬や眉間の辺りに位置する副鼻腔が炎症を起こすことで痛みを生じます。具体的には、副鼻腔炎や副鼻腔腫瘍などの病気が挙げられます。
眼の疾患
目の病気が原因で目の辺りが痛くなったり、目の見え方がおかしくなったりします。具体的には、緑内障、角膜炎、強膜炎、ぶどう膜炎、球後視神経炎、眼窩腫瘍などの病気が挙げられます。
口腔内の疾患
歯やその周りの炎症によって、上顎や下顎に痛みが生じます。具体的には、歯根炎、歯根部膿瘍、抜歯後神経痛、顎関節症などの病気が挙げられます。
筋肉・骨の疾患
打撲や顔面骨折などの怪我が原因になることもあります。
公開日:
最終更新日:
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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