一般的に足の痛みの原因には何が考えられますか?
骨や筋肉だけでなく、神経・血管や皮膚の病気といった様々な原因が考えられます。
骨や筋肉だけでなく、神経・血管や皮膚の病気といった様々な原因が考えられます。以下に代表的な病気を挙げます。
骨や筋肉の病気
股関節は一番大きな骨(=大腿骨)による関節であり、いくつもの筋肉や神経と関係します。そのため、股関節の病気では足の広い範囲で痛みを感じることがあります。
- 変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、ペルテス病、骨腫瘍など股関節の病気
- 肉離れ(ハムストリングスに多い)
- 恥骨結合炎
- 腸脛靭帯炎(ランナー膝)など
神経の病気
神経は頭から足先までつながるため、神経の病気では広い範囲で痛みを感じることがあります。
- 腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、脊椎・脊髄腫瘍、硬膜外膿瘍など腰の病気
- 糖尿病、薬剤性、アルコール性など末梢神経の全体的な障害
- 大腿外側皮神経痛など末梢神経の部分的な障害
血管の病気
血管は体のすみずみまでつながっているため、血管の病気では広い範囲で痛みを感じる可能性があります。
- 閉塞性動脈硬化症、バージャー病、下肢静脈瘤、下肢静脈血栓症など
膠原病
膠原病では股関節や膝・足首など、どの関節でも痛みを生じる可能性があります。
- 関節リウマチ、多発性筋炎・皮膚筋炎など
皮膚の病気
広い範囲で足の皮膚がいたむ病気の可能性があります。
- 帯状疱疹、蜂窩織炎など
公開日:
最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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「足の痛み」とはどのような症状ですか?
医学的には「足首から指先」までですが、一般的には「ふとももの付け根から足先」までに感じる範囲の広い痛みのことを指します。
受診した際に、足の痛みについて医師にどのように説明したらいいですか?
「いつから足の痛みがあるのか」「きっかけとなる出来事があったか」「具体的に足のどの部分が痛むのか」「どんなときに痛みが強まるのか」などを説明しましょう。
足の痛みがある場合、医療機関を受診する目安はありますか?
強い痛みや腫れが突然生じたら早めに受診しましょう。痛みが長く続く場合や見た目の異常があるときも受診してください。
足の痛みを引き起こす日常生活上の原因に何が考えられますか?
スポーツや仕事での足腰への負荷や、過度なカロリー・塩分・脂肪分の摂取による神経・血管への負荷が原因となります。
足の痛みがある場合、何科を受診したら良いですか?
整形外科を受診しましょう。ただし、明らかな皮膚の異常があれば皮膚科を受診してください。
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