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フェンタニル(フェンタニルⓇ️、アブストラルⓇ️、イーフェンⓇ️、デュロテップⓇ️、ワンデュロⓇ️、フェントスⓇ️)に副作用はありますか?
亀田総合病院 腫瘍内科
瀬口 京介 監修
フェンタニル使用時は、吐き気、便秘、眠気などの副作用が見られることがあります。
フェンタニルには以下のような副作用を生じる可能性があります。
吐き気や嘔吐
必ずあらわれるわけではないですが飲み始めに注意が必要です。からだが慣れると1~2週間程度で自然とよくなることもあります。便秘薬や吐き気どめで対応可能な場合もあります。
便秘
代表的な副作用のひとつで、フェンタニル使用開始時より便秘薬を使って予防することが多いです。水分や食物繊維を十分摂取し運動することも便秘予防になります。
眠気やめまい
開始時や増量時に多い副作用のひとつです。心地よい眠気であれば、からだが慣れると1週間程度で自然と良くなることがありますが、目を開けない・呼びかけに応じない等の重度の場合は、痛み止めの調整が必要となるため、必ず医師に相談するようにしましょう。
呼吸の遅れ
医師の指示通り適切に使用されていれば稀な副作用ですが、重篤になるため注意が必要な副作用です。特に痛み止めの量が増量になっている時は注意しましょう。呼吸回数が減少し、眠気が強くなることがあり、このような症状が見られた際は、ただちに医師に相談するようにしましょう。
そのほかにも、尿がでにくくなる、口やのどが渇く、かゆみなどの副作用も知られています。副作用が原因がフェンタニルが使用できなくなることは少ないですが、ひどい場合はほかの痛み止めに変更することで改善する場合もあります。
(参考文献)
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