「遅発性ジスキネジア」とはどのような病気ですか?
遅発性ジスキネジアとは、抗精神病薬等を服用している人で、体の一部が勝手に動いてしまう病気です。
遅発性ジスキネジアは、特定の薬剤を内服している状況で、顔や舌、手足、体幹などが勝手に動いてしまう(=不随意運動といいます)病気です。
特定の薬剤とは、ドパミン受容体阻害薬(抗精神病薬)や、一部の吐き気止めの薬が含まれます。ジスキネジアは自分では止めらない、または、止めてもすぐに出現するおかしな動きをまとめた呼び名です。ジスキネジアの代表的なものとしては、以下のようなものがあります。
顔面(特に口のまわり)の不随意運動
- 口をもぐもぐさせる
- 口を突き出す
- 頬を膨らませる
- 目を閉じるとなかなか開けない
- 舌を左右に動かすなど
手足や体幹の不随意運動
- 手をくねくねと動かす
- 「ピアノを引くような」指の動きをしてしまう
- 足が動いてしまう
その他
- ジストニア(特定の筋肉が収縮して特定の姿勢を取ってしまう)がある
- アカシジア(落ち着き無く足踏みをしたり、足を組み直したり、姿勢を直したりする)がある
公開日:
最終更新日:
亀田総合病院 脳神経内科
原瀬 翔平 監修
(参考文献)
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