口腔カンジダは検査キットで診断できますか?
「診断」には医師による診察が必要です。
市販の簡易キットのようなもので、口腔カンジダ症を「診断」することはできません。診断には医療機関での診察が必要です。
口腔カンジダの検査には、大きく分けて鏡検と培養検査の2種類があります。
鏡検
病変部から採取したサンプルを顕微鏡で観察し、カンジダ特有の仮性菌糸が確認できれば、その場で口腔カンジダ症と診断できます。ただし、検査には熟練を要し、多忙な外来診療でルーチンに行うのは難しい場合もあります。
培養検査
綿棒で病変をこすって培地に塗り、数日培養してカンジダの種類や菌数を確認します。施行自体は容易ですが、判定までに数日を要し、また、カンジダは口の中に常在する菌でもあるため、単に菌が出ただけでは診断できません。臨床症状とあわせて、一定数以上のカンジダが検出されて、はじめて口腔カンジダ症と診断されます。
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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