血管性浮腫(クインケ浮腫)を予防する薬や、発作が起こった時の薬はありますか?
遺伝性血管性浮腫では、日常生活中の発作を予防する薬や、発作時に注射する薬があります。
遺伝性血管性浮腫では、日常生活中の発作を予防する薬として、C1インヒビター製剤や血漿カリクレイン製剤があります。これらの薬は、病気の発症に関わる物質の働きを抑えるものです。特にC1インヒビター製剤は、身体に負担のかかる手術や処置を行う際に、発作の予防のために使用することがあります。
また、発作が起こった時には、C1インヒビター製剤やブラジキニン受容体阻害薬を治療に用います。C1インヒビター製剤や血漿カリクレイン製剤には注射が、ブラジキニン受容体阻害薬には注射や飲み薬があります。
後天性血管性浮腫では、アレルギーが原因と推測される場合や、特発性の血管性浮腫では、抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)などが治療に用いられます。
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手稲渓仁会病院 総合内科 アレルギー・膠原病内科 医長
中村 海人 監修
(参考文献)
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