血管性浮腫
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更新日:9/24/2023
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血管性浮腫について「ユビー」でわかること
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血管性浮腫とは
血管性浮腫は、血管の変化が原因で、皮膚や粘膜の一部が急に腫れる病気です。発作を起こすと、主に舌・唇やまぶたに加え、気道・消化管の粘膜が腫れ、呼吸困難、腹痛などの症状がでます。
発作の原因としてアレルギー、物理的刺激、医薬品などがありますが、原因が分からない場合(特発性血管浮腫)も多く、発作を繰り返します。
また遺伝子の異常によって血管性浮腫を発症する方もいます(遺伝性血管性浮腫)。
治療法は血管性浮腫の種類により大きく異なるため、正しい診断が必要です。発作の時に、呼吸困難や激しい腹痛などがある場合はすぐに治療する必要があります。
血管性浮腫の特徴的な症状
進行後のリスク
血管性浮腫の発作では、突然、舌・唇やまぶたが腫れて、多くの場合、別人のような人相になります。症状が軽ければ数時間でもとに戻りますが、ひどい場合はもとに戻るのに1週間程度かかります。これらの浮腫は、かゆみがなく、指で押さえてもへこんだ跡がつきません。呼吸困難や激しい腹痛などがある場合は、緊急の治療が必要です。
腫れが出る部位によって現れる症状が異なります。
対処法
アレルギーやお薬など、特定の原因がある場合はその原因を取り除くことが治療の基本です。経口避妊薬や一部の高血圧治療薬などは、血管性浮腫を間接的に悪化させることがあり、そのお薬を中止または変更することで血管性浮腫があらわれなくなることもあります。症状が治らない時はアレルギー・炎症を抑える薬などを使うことがあります。
遺伝性血管浮腫では、残念ながら現時点で完治させる薬はないものの、発作の時に症状を抑える注射薬や、定期的に注射して発作を抑える薬などを使用します。
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血管性浮腫のQ&A
- A.
皮膚や粘膜に腫れやむくみ症状が突然現れる病気です。腫れやむくみは特にまぶた・唇・頬に多く見られます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る皮膚や粘膜などに腫れやむくみの症状が突然出る病気です。
腫れやむくみは特にまぶた、唇、頬、喉、腸に多く見られ、喉の粘膜が腫れると、声を出しにくくなったり、息がしにくくなったりします。
腸に症状が出ると、腹痛や吐き気、下痢などの症状が出る場合があります。 - A.
遺伝性と後天性の2つに大別され、後天性の場合は薬やアレルギーなどのさまざまな刺激が原因となりますが、原因が不明瞭な場合もあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る血管性浮腫の原因は、大きく遺伝性と後天性の2つに分けられます。
遺伝性では、生まれつきの遺伝子の異常によって発症します。
後天性では、主に下記のような原因があります。後天性の主な原因
特定の薬が原因となる場合
アスピリンなどの解熱鎮痛薬や降圧薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬など)、ペニシリン、経口避妊薬が原因となることがあります。
アレルギーやさまざまな刺激が原因となる場合
アレルギーを起こす食べ物や花粉、動物のフケなどのアレルゲンが原因となることがあります。
はっきりとした原因がわからない場合(特発性)
薬やアレルゲンによる刺激などといった明確な原因がなく発症することがあります。
疲れやストレスなどが関与していると言われています。 - A.
遺伝性血管性浮腫では、疲れやストレスがきっかけとなって発作が起こることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る遺伝性血管性浮腫では、疲れや精神的なストレスがきっかけとなって発作が起こることがあります。また、遺伝によらない血管性浮腫の中にも、そもそもストレスや不安などの刺激によって発症するもの(刺激誘発型の血管性浮腫)があります。
ただし、遺伝性のものも含め、血管性浮腫の発症に常にストレスが関係するとは限りません(国際ガイドラインでは、ストレスの血管性浮腫への関与は限定的とされています)。ストレスを避けることも大切ですが、ストレスを回避しようとするあまり生活を限定しすぎないことも大切です。自身の血管性浮腫がストレスを気にすべきものかどうかは、担当医に相談しましょう。 - A.
遺伝性血管性浮腫では、過度な疲れや精神的なストレスは避けるようにし、発作が起こった時にどのように対処するかを、あらかじめ担当医とよく相談しておきましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る遺伝性血管性浮腫では、疲れや精神的なストレス、感染症、特定の薬の使用が発作のきっかけになります。そのため、これらを避けるようにすることが重要です。
以下、それぞれの点について詳しく述べていきます。疲れや精神的なストレスを避ける
疲れや精神的なストレスは発作のきっかけとなることがあるため、適度に避けることが大切です。
ただし、ストレスの影響は限定的とも言われており、日常生活に影響が出るレベルで避ける必要はないとされています。特定の薬の使用を避ける
一部の血管性浮腫では、非ステロイド系抗炎症薬(ロキソプロフェンなど)、ピル、一部の降圧薬(「アンギオテンシン阻害薬」に分類されるもの)の使用がきっかけで症状が出ることがあるため、これらの薬が関与するタイプの血管性浮腫であれば、使用を避けるようにしましょう。具体的にどの薬の使用を避けるべきかについては、担当医に確認するようにしましょう。
感染症になった時の対策を決めておく
発作が起こった時、あるいは起こりそうな状況の時にどのように対処するかについては、あらかじめ担当医とよく相談しておきましょう。人によっては、予防薬などの使用を勧められることもあります。
- A.
主な症状は、皮膚や粘膜の腫れやむくみ、痒みなどです。腫れやむくみが治まる際に痕が残らないのが特徴です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る血管性浮腫の主な症状は、皮膚や粘膜、特にまぶたや唇、頬などの腫れやむくみ、痒みなどです。ただし、痒みは出る場合も出ない場合もあります。
血管性浮腫による腫れは、突然出現し、その後数日のうちに痕を残さずに消えることが特徴です。また、喉の粘膜が腫れると、声の出しにくさや息のしづらさを感じます。
腸に症状が出ると、腹痛や吐き気、下痢などの症状が出ます。 - A.
通常は突然発症しますが、発症初期は皮膚がピリピリしたり、全身の疲れやだるさを感じることがあります。
- A.
血管性浮腫は、医師の問診と血液検査により診断を行います。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る血管性浮腫かどうかは、問診や検査などから診断します。また、血管性浮腫と同様の症状をきたすような病気ではないかを調べる検査を同時に行うこともあります。
問診
以下のような点について問診で確認します
- 皮膚や粘膜(特にまぶたや唇、頬など)の腫れやむくみ、腹痛といった、血管性浮腫を疑う症状(症状についてはこちら)がないか
- 血管性浮腫の家族がいないか
- 血管性浮腫を引き起こすような薬を飲んでいないか(原因となる薬についてはこちら)
検査
血液中の、血管性浮腫と関わる成分について検査します。具体的には「C1インヒビター」や「C4」と言われる、免疫と関係する成分の量などを調べます。
検査の結果が特に疑わしい場合には、追加で遺伝子検査を行うこともあります。 - A.
遺伝性血管性浮腫では、日常生活中の発作を予防する薬や、発作時に注射する薬があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る遺伝性血管性浮腫では、日常生活中の発作を予防する薬として、C1インヒビター製剤や血漿カリクレイン製剤があります。これらの薬は、病気の発症に関わる物質の働きを抑えるものです。特にC1インヒビター製剤は、身体に負担のかかる手術や処置を行う際に、発作の予防のために使用することがあります。
また、発作が起こった時には、C1インヒビター製剤やブラジキニン受容体阻害薬を治療に用います。
C1インヒビター製剤や血漿カリクレイン製剤には注射が、ブラジキニン受容体阻害薬には注射や飲み薬があります。 - A.
血管性浮腫を疑う症状が出たら、速やかに医療機関を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る命に関わることもあるので、血管性浮腫を疑う症状が出た場合は速やかに病院を受診しましょう。
特に、息がしにくい、喉が詰まって声が出しにくいなどといった症状がある場合は、すぐに病院を受診しましょう。 - A.
皮膚科か内科を受診しましょう。命の危険がある場合は、すぐに救急車を呼んでください。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る皮膚科か内科を受診しましょう。
息がしにくい、喉が詰まって声が出しにくいなどといった血管性浮腫が疑われる症状がある場合は、すぐに救急車を呼び、救命救急科を受診してください。
また、薬を飲んだ後に症状が出た場合は、薬を処方した医師に問い合わせてください。
血管性浮腫について、医師からのよくある質問
- むくみがありますか?
- 患部は腫れていますか?
- くちびるが腫れぼったいですか?
- まぶたの腫れぼったさがありますか?
- 顔全体にむくみがありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 内科
- 呼吸器内科
- アレルギー科