唇やまぶたの腫れを繰り返すとき、どんな原因がありますか?

皮膚炎や、アレルギーの病気、ホルモンの変動が考えられます。

解説

まぶたがたびたび腫れる場合には、以下のような原因が考えられます。

アトピー性皮膚炎

アレルギー性の反応は、食物、薬物、化粧品、花粉、動物の毛などのアレルゲン(アレルギーの原因物質)に対する過敏反応によって起こります。これにより、体はヒスタミンという化学物質を放出し、結果として腫れやかゆみ、発疹などが生じることがあります。

接触性皮膚炎

唇やまぶたが何かとこすれることで生じやすい場合には、皮膚炎の可能性があります。

血管性浮腫(クインケ浮腫)

血管性浮腫は皮膚の深い層にある組織が腫れる状態で、しばしば唇やまぶたが腫れます。これは遺伝的な要因やアレルギー反応、特定の薬物の副作用などによって引き起こされることがあります。

クローン病

クローン病は自己免疫性疾患のひとつで、消化器に炎症を起こす病気です。症状のひとつとして、口の中や唇に炎症が起こり、唇の腫れが起こることがあります。また、ぶどう膜炎といって眼球内の炎症を起こすことがあります。ただ、まぶたまで腫れが及ぶことは一般的ではありません。

ホルモン変動

生理にともなうホルモンの変化などで、顔がむくみ、唇やまぶたも腫れることがあります。ただし、唇やまぶたのみが腫れるような形には通常なりません。

腫瘍(良性・悪性)

まれですが、唇やまぶたの腫れが腫瘍によるものであることがあります。腫瘍は良性のものも悪性のものもあります。ただし、腫瘍の場合は基本的には腫れたり治まったりというよりは、一度腫れたら徐々に大きくなっていきます。
ほかに、何度も虫に刺される、同じバイキンが入って感染症になるということでも繰り返すことはあります。

公開日

最終更新日

東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長

白石 達也 監修

(参考文献)

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