副甲状腺悪性腫瘍
「副甲状腺悪性腫瘍」とは、副甲状腺ホルモンの過剰分泌により高カルシウム血症を引き起こす腫瘍で、遺伝子異常が原因の一つとされます。骨折、多尿、倦怠感、声のかすれなどの症状がみられます。高カルシウム血症や腫瘍が疑われる場合は内分泌科を受診しましょう。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
症状について
副甲状腺悪性腫瘍の進行速度はゆっくりであり、生存期間の中央値は約7年です。
骨の異常や高カルシウム血症の症状が悪化します。
副甲状腺悪性腫瘍に特有の初期症状はありません。高カルシウム血症による全身症状が現れ、進行すると肺・肝臓・骨への転移、臓器不全と全身状態の悪化をきたします。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
受診について
治療について
病気について
副甲状腺悪性腫瘍と副甲状腺腫瘍(副甲状腺腺腫など)の違いは、腫瘍の成長スピード、周囲への広がり方、予後(病気がどのように進行するか見通し)です。
副甲状腺悪性腫瘍の生存率は、5年生存率は20~91%、10年生存率は42~86%と報告されています。
副甲状腺悪性腫瘍の骨転移と副甲状腺ホルモンに直接の関係はありません。
副甲状腺悪性腫瘍を放置すると高カルシウム血症が重症化し、骨の異常や多臓器障害を起こし、さらに他臓器への転移が進行して全身状態が急速に悪化します。
副甲状腺悪性腫瘍の主な原因はCDC73遺伝子の異常で、なりやすい人の特徴には40-50代、重症の高カルシウム血症、家族性の副甲状腺機能亢進症などがあります。
副甲状腺悪性腫瘍のステージ別の余命についてはよく分かっていません。
検査について
(参考文献)
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