「副甲状腺悪性腫瘍」の原因やなりやすい人の特徴には、何がありますか?
副甲状腺悪性腫瘍の主な原因はCDC73遺伝子の異常で、なりやすい人の特徴には40-50代、重症の高カルシウム血症、家族性の副甲状腺機能亢進症などがあります。
副甲状腺悪性腫瘍の原因の一つは遺伝子異常であり、特にCDC73遺伝子の変異が関係しています。この遺伝子は本来「がんを抑える役割」を持っており、変異が起こると異常な細胞の増殖を制御できなくなり、がんの発生につながるとされています。また、副甲状腺がんは多くが偶発的に起こりますが、家族性の副甲状腺機能亢進症では発症しやすく、副甲状腺機能亢進症-顎腫瘍(HPT-JT)症候群では副甲状腺腫瘍の 10〜15% が癌になること、家族性孤立性副甲状腺機能亢進症(FIHP)では 約 14% に CDC73 の生まれつきの変異が見つかることが報告されています。
発症しやすい人の特徴としては、一般的な副甲状腺腫より若い、44〜59歳で発症することが多いこと、血液検査で補正カルシウム値(血液中のアルブミンの影響を補正したカルシウムの値)が 13 mg/dL を超えるほど高い、副甲状腺ホルモンが正常上限の3倍以上(多くは10倍以上)と極端に高いこと、さらに腫瘍そのものが3 cm以上と大きい、縦横比(腫瘍の縦の長さと横の長さのバランス)が高いなど、良性の腫瘍とは異なる特徴を示すことがあります。このような特徴がいくつか重なった場合、一般的な原発性副甲状腺機能亢進症ではなく、副甲状腺癌を疑う手がかりとなります。
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(参考文献)
Pia Roser et al.“Diagnosis and management of parathyroid carcinoma: a state-of-the-art review”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36621911/,(参照 2025-11-26).
田口 真帆ほか.“副甲状腺癌の診断と治療~内科~”.J-Stage.https://www.jstage.jst.go.jp/article/ojjaes/40/2/40_70/_article/-char/ja/,(参照 2025-11-26).
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医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
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