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甲状腺腫瘍
「甲状腺腫瘍」とは、喉仏のすぐ下にある甲状腺という臓器で、細胞が過剰に増殖する病気です。腫瘍が小さい場合はほとんど症状はなく、大きくなると首のしこりやものを飲み込むときの違和感が出ます。悪性であれば多くの場合、手術をします。甲状腺の腫れがあれば、内分泌・代謝内科か耳鼻咽喉科を受診しましょう。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
病気について
「甲状腺腫瘍」とはどのような病気ですか?
喉仏のすぐ下にある甲状腺という臓器で、細胞が過剰に増殖する病気です。
甲状腺腫瘍はどのくらいのスピードで大きくなりますか?
悪性でも多くの場合、進行はゆっくりです。ただし、まれに進行が早く予後の悪い場合があります。
甲状腺腫瘍が悪性(がん)の確率はどのくらいですか?
触ってわかる大きさであれば約10%、検査で見つかる小さいものであれば約5%が悪性と診断されます。
良性の甲状腺腫瘍にはどのようなものがありますか?
良性の甲状腺腫瘍には、濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)、腺腫様甲状腺腫や嚢胞(のうほう)などがあります。
甲状腺嚢胞を放置するとどうなりますか?
嚢胞が大きくなると気道等を圧迫したり、悪性腫瘍になる可能性も否定できないため定期的な診察が必要です。
甲状腺がんになりやすい人の特徴はありますか?
甲状腺がん発症の危険性を高める可能性があるものとして、放射線被ばく、体重増加などがあげられています。
甲状腺腫と甲状腺腫瘍の違いは何ですか?
どちらも甲状腺が大きくなった状態ですが、甲状腺腫は腫瘍や炎症を含み、甲状腺腫瘍は腫瘍によるものです。
甲状腺腫瘍のステージ別(転移の有無別)の余命は、適切に治療した場合、それぞれどのくらいですか?
がんの種類により異なりますが、乳頭がん・濾胞がんでの5年生存率はステージIで95.9%です。
症状について
治療について
甲状腺腫瘍の場合、主にどのような治療をしますか?
良性で症状がなければ経過をみます。悪性であれば多くの場合、手術を行います。
甲状腺腫瘍では手術が必要ですか?
悪性の場合や、良性でも症状があれば手術が必要になることがあります。
甲状腺腫瘍の手術の入院期間はどのくらいですか?
手術の内容や、術後の患者さんの状態などにより異なりますが、平均的には1週間程度とされています。
甲状腺嚢胞は水を抜く必要があるのですか?
水を抜くなどの治療は必須ではありませんが、嚢胞が大きい場合等は治療が必要となります。
甲状腺腫瘍を小さくする方法を教えてください。
甲状腺腫瘍が良性か悪性かによって治療方針が異なります。主治医とご相談ください。
甲状腺腫瘍の治療方法として、ステージごとにそれぞれどのようなものがありますか?
がん種等に応じて異なります。例えば、乳頭がんで低リスクでは甲状腺が一部切除される場合があります。
受診について
検査について
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