甲状腺腫瘍は自然に消える?小さくなることはある?甲状腺腫との違いは?
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甲状腺腫瘍が自然に小さくなることはありますか?
甲状腺腫瘍が自然に小さくなることはありますか?
良性の甲状腺腫瘍の場合には、約15%の患者さんで腫瘍が縮小したと報告があります。
良性の甲状腺腫瘍が自然に小さくなる場合はあります。例えば、良性の甲状腺腫瘍の患者さん922名を対象として、年に1回超音波検査を行って5年間の自然経過を観察したところ、腫瘍が縮小した割合は約15%であったとの報告があります。
一方、腫瘍が大きくなった割合は12%、大きさが変わらなかった割合は69%、大きくなったり小さくなったりの両方を経験した割合は3%と報告されており、必ずしも小さくなるわけではありません。
なお、こちらの結果はひとつの研究結果であり、個々の患者さんの状態によって経過は異なります。不安な点等がある場合は、主治医にご相談ください。
また、悪性の甲状腺腫瘍が場合には早急に治療方針決定が必要ですので、必ず主治医と相談の上、指示に従ってください。
(参考文献)
甲状腺腫瘍が自然と消えることはありますか?
甲状腺腫瘍が自然と消えることはありますか?
自然にサイズが小さくなることはありますが、完全に消えることはほとんどないと考えられます。
腫瘍の性質によりますが、良性腫瘍は変化せず経過することがほとんどです。
一方、甲状腺がんが自然と小さくなることはまれです。いずれも完全に消えることはほとんどありません。
なお、イタリアの研究で1,567例の良性腫瘍を5年間追跡したところ、184例(18.5%)が縮小したと報告されています。
日本の研究では667例の良性腫瘍を10年以上追跡したところ、変化がないものが89.9%、サイズが小さくなったものが7.2%という結果でした。
(参考文献)
甲状腺腫と甲状腺腫瘍の違いは何ですか?
甲状腺腫と甲状腺腫瘍の違いは何ですか?
どちらも甲状腺が大きくなった状態ですが、甲状腺腫は腫瘍や炎症を含み、甲状腺腫瘍は腫瘍によるものです。
甲状腺腫は甲状腺が大きくなる状態全般を指し、甲状腺腫瘍は腫瘍によって甲状腺が大きくなる状態を指します。
甲状腺腫は、細胞が増えたかたまりである「腫瘍」によるもののほか、橋本病など「炎症」によって甲状腺が大きくなった状態も含みます。
一方、甲状腺腫瘍は「腫瘍」によって甲状腺が大きくなった状態を意味します。
甲状腺腫は、一般的にびまん性と結節性に分けられます。
びまん性甲状腺腫(甲状腺全体が均一に大きくなる状態)
慢性甲状腺炎、バセドウ病、橋本病などが含まれます。
結節性甲状腺腫(甲状腺の一部のみが大きくなる状態)
腫瘍性病変(良性、悪性含む)が考えられます。
具体的な例として、甲状腺腫の例には橋本病やバセドウ病があり、甲状腺腫瘍の例には良性の腺腫や悪性の甲状腺がんがあります。
(参考文献)
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編集・監修基準について
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静岡県立静岡がんセンター 消化器内科 がんゲノム診療科 特任助教
石橋 直弥 監修
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