甲状腺腫瘍
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/04/05
あなたの症状と甲状腺腫瘍の関連をAIでチェックする
甲状腺腫瘍について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
甲状腺腫瘍と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
首の前側が腫れている
- 症状の経過
- 悪化している
食べ物が飲み込みにくい
- 自覚した時期
- 12時間以内から
首に症状がある
- 症状の程度
- 日常生活に支障が出る程度に痛む
のどの痛みがある
- 症状の程度
- 日常生活に支障が出る程度に痛む
- 症状の頻度
- 初めての症状である
甲状腺腫瘍とはどんな病気ですか?
甲状腺の”しこり”です。多くは良性ですが悪性が隠れていることがあり手術が必要なケースもあります。
甲状腺腫瘍への対処法は?
甲状腺エコーを行いサイズが大きいものや悪性を疑うものは針を刺して細胞を採取し、がんでないか詳しく調べます。専門医受診が望ましいでしょう。
甲状腺腫瘍の専門医がいる近くの病院はありますか?
甲状腺腫瘍の専門医がいる病院を見る甲状腺腫瘍のQ&A
- A.
甲状腺がんでは自覚症状があまりなく、肩の痛みの症状は一般的ではありません。
解説甲状腺がんでは、多くの場合、しこり以外の自覚症状はあまりありません。
病気が進行した場合には、喉の違和感や声のかすれ、痛み、飲み込みにくさ、誤嚥、血痰、呼吸困難感などの症状が出てくることがあります。
甲状腺がんによる肩の痛みの症状は一般的ではありません。ただし、首と肩は繋がっているため、神経などに影響が出た場合には、肩の痛みが出る可能性もあります。
また、がんの治療を行っている場合、薬の副作用などで肩の痛みや肩こりなどが出る可能性も考えられます。
甲状腺がんの手術後、58.7%の患者さんに肩に関する症状がみられたという報告があります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るS.H. Roerink, et al. Head Neck. 2017,39(2),260-268.
甲状腺がん 全ページ.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/thyroid/print.html(参照 2025-02-07) - A.
肺転移の自覚症状はあまりありませんが、咳や血の混じった痰、喘鳴、息切れなどの症状が出ることがあります。
解説甲状腺がんは遠隔転移が少ないがんではありますが、遠隔転移する場合、最も多いのは肺転移と言われています。
肺転移は通常、自覚症状があまりありません。そのため、原発腫瘍である甲状腺がんの経過観察中の検査(胸部レントゲン検査やCT検査)によって発見されることがほとんどです。
ただし、肺に転移したがんが放置されていたり、がんが気管支に進展したり、気管支壁に転移した場合には、咳、血の混じった痰、喘鳴、息切れなどの症状が現れることがあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る甲状腺がん 全ページ.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/thyroid/print.html(参照 2025-02-07)
日本呼吸器学会.“E-02 転移性肺腫瘍”.一般社団法人日本呼吸器学会.https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/e/e-02.html,(参照 2024-10-09). - A.
甲状腺の病気により喉のつかえを感じることがあります。
解説甲状腺が腫れていたり、しこりができている場合には、喉に違和感を感じることがあります。
甲状腺全体が腫れる病気としては、バセドウ病、橋本病、亜急性甲状腺炎、甲状腺腫瘍などがあります。
また、甲状腺にしこりができる病気としては、腺腫様甲状腺腫やのう胞、濾胞腺腫、機能性甲状腺結節、悪性腫瘍(がん)などがあります。
これらの病気により甲状腺に腫れやしこりができ、大きくなった場合、喉のつかえを感じたり、首を動かしたときに違和感があったり、痛みを感じたりすることがあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る首の腫れが心配.ひょっとして甲状腺の病気かも?.国立長寿医療研究センター,https://www.ncgg.go.jp/hospital/navi/30.html(参照 2025-02-07)
- A.
甲状腺の部分ににしこりや腫れ、違和感などが出ることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る甲状腺腫瘍には、良性のものと悪性のものがあります。
良性の腫瘍には、濾胞腺腫や腺腫様甲状腺腫、のう胞などがあります。腫瘍が大きくなると、甲状腺(のどの下あたり)にしこりや腫れ、違和感などを感じることがあります。
機能性甲状腺結節の場合、良性腫瘍から甲状腺ホルモンが過剰産生されるため、動悸、発汗過多、体重減少などの甲状腺機能亢進症状が出ることがあります。
良性腫瘍の場合には基本的に経過観察となりますが、症状が強い場合には手術が行われることもあります。 - A.
甲状腺腫瘍は放置しても必ずしも速く大きくなりませんが、がんのタイプによっては進行が速くなることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る甲状腺腫瘍は、放置してもサイズが大きくなるスピードが必ずしも速くなるわけではありませんが、定期的な経過観察と評価を継続することが重要です。
リスクの低いサイズが1cm以下の小さながんの場合、すぐに手術をするのではなく経過観察がすすめられます。
リスクの高いがんは放置すると徐々に大きくなり、甲状腺外に転移して、予後を悪くするため適切な治療が必要です。
甲状腺がんのうち、未分化がんは極めて悪性度が高く、進行が速いため、ただちに治療が必要です。 - A.
はい、痛みが出ることがあります。甲状腺腫瘍のサイズが大きいと見た目でも腫れているとわかります。
解説甲状腺腫瘍の多くは無症状ですが、大きな腫瘍や急速に大きくなる腫瘍では首が腫れ、見た目でわかる場合があります。
甲状腺がんの症状として首の前面の痛み(耳まで痛むこともある)がありますが、多くの患者さんに起こるわけではありません。
がんよりも良性腫瘍のほうが痛みを伴うことが多く、出血や水分がたまってできるのう胞が急速に大きくなると痛みを感じることがあります。
また、首が痛くなる症状がある甲状腺の他の病気としては、亜急性甲状腺炎等があります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るS.H. Roerink, et al. Head Neck. 2017,39(2),260-268.
R. Fung, et al. Case Rep Endocrinol. 2021,2021,6662071.
日本内分泌外科学会.“甲状腺腫瘍ガイドライン2024”.日本内分泌外科学会.http://jaes.umin.jp/guideline/files/guideline2024.pdf,(参照 2025-01-30).
The American Cancer Society medical and editorial content team. Signs and Symptoms of Thyroid Cancer. cancer.org, https://www.cancer.org/cancer/types/thyroid-cancer/detection-diagnosis-staging/signs-symptoms.html(参照 2025-01-30) - A.
ごくまれに甲状腺がんが肩の近くに転移することがあり、痛みが出ることがあります。
解説甲状腺がんの主な症状には、
などがあります。
肩の痛みは甲状腺がんの典型的な症状ではありませんが、ごくまれに甲状腺がんが肩の近くに転移することがあり、痛みが出ることがあります。
また、肩の痛みが初発症状であった甲状腺がんの症例報告や、甲状腺がんの手術後、58.7%の患者に肩に関する症状がみられたという報告があります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るS.H. Roerink, et al. Head Neck. 2017,39(2),260-268.
R. Fung, et al. Case Rep Endocrinol. 2021,2021,6662071.
The American Cancer Society medical and editorial content team. Signs and Symptoms of Thyroid Cancer. cancer.org, https://www.cancer.org/cancer/types/thyroid-cancer/detection-diagnosis-staging/signs-symptoms.html(参照 2025-01-30) - A.
腫瘍が大きくなり、周りの臓器を圧迫すると呼吸困難などの症状が起こり、腫瘍が悪性の場合、骨などに転移が起こります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る腫瘍のサイズが増大すると気管や食道が圧迫され、呼吸困難や嚥下困難などの症状を引き起こします。
さらに周囲の血管や神経にがん細胞が広がっていく(浸潤)ことがあり、反回神経と呼ばれるのどの奥にある声帯を動かす神経に浸潤すると、声がかすれたり、食べ物や飲み物を飲み込みにくくなったりします。
腫瘍が悪性の場合、甲状腺から他の臓器に転移が起こります。甲状腺がんでは、骨・肺・脳への転移が多くみられ、各臓器に関係する症状がみられます。 - A.
甲状腺腫瘍が大きくなるスピードは一般的には遅いですが、がんの種類によっては早い場合があります。
解説甲状腺腫瘍が大きくなるスピードは、一般的には遅いとされています。
しかし、悪性の甲状腺腫瘍のうち、未分化がんという種類の場合は大きくなるスピードが極めて速く、診断時に他の臓器に転移していることも多いとされています。
発症する割合は1~2%とまれですが、平均生存率は3~6ヶ月と予後(病気や治療の経過・結末についての見通し)が悪いことが知られています(2024年報告)。
そのため、甲状腺腫瘍が急に大きくなった場合には注意が必要ですので、至急、主治医にご相談ください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るDurante C,et al. The natural history of benign thyroid nodules. JAMA. 2015, 313, p.926-935.
国立がん研究センター.“甲状腺がんについて”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/cancer/thyroid/about.html,(参照 2024-09-10).
日本内分泌外科学会.“甲状腺腫瘍診療ガイドライン2024”.日本内分泌外科学会.http://jaes.umin.jp/pdf/guideline2024.pdf,(参照 2024-09-10). - A.
良性の甲状腺腫瘍の場合には、約15%の患者さんで腫瘍が縮小したと報告があります。
解説良性の甲状腺腫瘍が自然に小さくなる場合はあります。例えば、良性の甲状腺腫瘍の患者さん922名を対象として、年に1回超音波検査を行って5年間の自然経過を観察したところ、腫瘍が縮小した割合は約15%であったとの報告があります。
一方、腫瘍が大きくなった割合は12%、大きさが変わらなかった割合は69%、大きくなったり小さくなったりの両方を経験した割合は3%と報告されており、必ずしも小さくなるわけではありません。
なお、こちらの結果はひとつの研究結果であり、個々の患者さんの状態によって経過は異なります。不安な点等がある場合は、主治医にご相談ください。
また、悪性の甲状腺腫瘍が場合には早急に治療方針決定が必要ですので、必ず主治医と相談の上、指示に従ってください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るDurante C,et al. The natural history of benign thyroid nodules. JAMA. 2015, 313, p.926-935.
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学科.“甲状腺腫瘍診療ガイドライン2018”.日本内分泌外科学会.http://jaes.umin.jp/pdf/guideline2018.pdf,(参照 2024-09-10). - A.
小さい場合、ほとんど症状はありません。大きくなると、首のしこりやものを飲み込むときの違和感が出ます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る腫瘍のサイズが小さい場合、ほとんどが無症状です。
甲状腺に腫瘍があるかないか自分の手で触って調べるのは困難です。大きな腫瘍や急速に大きくなる腫瘍では首が腫れ、見た目でわかる場合があります。甲状腺の周囲にある気管や食道の圧迫症状が見られることもあります。
腫瘍が反回神経という神経にひろがると声がかすれたり、誤嚥したりすることがあります。
水分がたまってできるのう胞が急速に大きくなると痛みを感じることがあります。
甲状腺腫瘍について、医師からのよくある質問
- 声がかすれていますか?
- 首にしこりがありますか?
- 皮ふにコブ状のものがある、または触れますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 内科
- 糖尿病内科
- 内分泌・代謝内科