ジカ熱

蚊が媒介するジカウイルス感染症です。

主な原因はジカウイルスを持つ蚊に刺されることです。まれに輸血や性交渉によっても感染することがあります。

デングウイルスや日本脳炎ウイルスと同じフラビウイルス科のウイルスです。主にネッタイシマカなどが媒介します。

現在、国内での感染例はありません。しかしウイルスを媒介する蚊は日本にも生息しており、国内感染のリスクはあります。

妊婦がジカウイルスに感染すると、胎児の脳の発育が妨げられ、生まれつき頭が小さい「小頭症」になる危険があります。

ジカ熱自体で死亡することはまれで、致死率は低いです。ただし、まれに重い合併症を起こすことがあります。

症状は似ていますが、ジカ熱は結膜炎が、デング熱は高熱などが特徴です。ジカ熱では胎児奇形がみられることがあります。

主な症状は軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛などです。症状が出ないか、軽い場合も多いのが特徴です。

蚊に刺されて数日後、発熱、発疹、目の充血（結膜炎）などが初期症状として現れることがあります。

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

かゆみを伴う赤くて少し盛り上がった丘疹状の発疹が特徴的です。

特効薬はなく、症状を和らげる対症療法が中心です。安静と水分補給を基本に、解熱鎮痛薬を用います。

十分な休息と水分補給が基本です。感染を広げないよう蚊に刺されない工夫をし、性交渉による感染にも注意します。

内科や感染症内科、渡航者外来を受診してください。いつ、どの国へ渡航したかを医師に伝えることが重要です。

流行地から帰国後、発熱や発疹などが出たら受診の目安です。特に妊娠の可能性がある方は早めに相談しましょう。