治験
「治験」とは、新薬の効果や安全性を人で確認し、国に薬として承認されるために行う臨床試験です。副作用のリスクもありますが、専門医の健康チェックや社会貢献が可能です。参加を希望する場合は、治験実施医療機関を受診しましょう。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
治験のQ&A
アルバイトではなく、新薬開発に協力する有償ボランティアです。給料は支払われませんが、参加の負担を軽くする「負担軽減費」が支払われます。
新しい「くすりの候補」を国が薬として承認するため、人での効果と安全性を確かめる臨床試験のことです。
参加者の人権と安全を守り、データの信頼性を確保するための国際的なルールです。治験はこのルールに則って厳格に行われます。
内容や期間で異なり、日帰りは1万円前後が目安。参加者の負担が大きいほど高額になる傾向にあります。
CRAは製薬会社側で治験を管理する人のことで、CRCは病院側で参加者の相談に乗り、スケジュール管理などを行うサポート役です。
年齢や健康状態、服薬状況などが基準に合わない方です。データの正確性と参加者の安全を守るために条件が定められています。
生活習慣病や皮膚疾患の薬、ワクチンなどさまざまです。健康な方を対象に、薬の安全性を調べる初期段階の試験も多くあります。
薬を1回服用する試験や、定期的な通院検査で済むものなど、入院不要の治験も活発に募集されています。
薬の効果を正確に測るため、そして参加者を予期せぬ危険から守るためです。条件を揃えることで科学的な信頼性が高まります。
通院中の医療機関からの紹介や、治験募集サイトに登録するのが一般的です。興味のある治験に応募し、事前検診を受けて条件に合えば参加が決定します。
動物実験だけでは人での効果や安全性はわからないためです。人での有効性と安全性を証明し、薬として承認されるために不可欠です。
開発中の薬のため、副作用が起こる可能性はあります。しかし専門家が慎重に計画し、参加者の健康状態は厳重に管理されます。
メリットは社会貢献や詳細な健康診断など。デメリットは副作用のリスクや時間・行動の制限です。両方を理解することが大切です。
治験に関する検査や薬代は、原則、製薬会社が負担するため、自己負担がないケースが多いです。副作用の治療費も同様に補償されます。
いつでも本人の自由な意思で中止できます。理由を問われることなく、不利益な扱いを受けることもありません。
どの病院でもできるわけではなく、国が定めた設備や人員の厳しい基準を満たした、特定の医療機関に限られます。
すぐに治験担当の医師やCRC(治験コーディネーター)へ相談してください。
禁止されている場合もあるため、担当者に確認してください。
ご自身の判断で話して基本的には問題ありません。あなたの許可なく病院側から情報が漏れることは決してないので、ご安心ください。
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