サルブタモール硫酸塩（ベネトリンⓇ、サルタノールⓇ）はどのような病気に効果がありますか？

サルブタモール硫酸塩（ベネトリンⓇ、サルタノールⓇ）は、狭くなった気道を広げ呼吸を楽にするために使用される薬剤です。
主に喘息や慢性閉塞性肺疾患（COPD、肺気腫、慢性気管支炎）による息苦しさに（特に喘息では咳のみの発作にも）効果があります。いずれの病気も気管支の炎症のために咳、息苦しさ、喘鳴（ぜんめい：呼吸がぜいぜいいうこと）などの症状があらわれる病気です。
また、肺結核や急性気管支炎などに伴って気管支が狭くなっている場合にも効果があります。
具体的には、以下のような病気の症状を改善します。

喘息

気管支に慢性的に炎症が起こることで発作的な咳・喘鳴・息苦しさなどを起こす病気です。

慢性閉塞性肺疾患（COPD）

主に煙草の煙による肺の炎症を起こし、気管支が狭くなって息を吐きにくくなる病気です。息苦しさや咳・痰の症状が起こります。

肺結核

結核菌という細菌が肺に感染することにより起こります。感染の影響で気管支が狭くなることがあり、治癒後にも後遺症として残ることがあります。