廃用症候群の症状は?廃用症候群
監修医師平松 由布季東日本橋内科クリニック 内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
廃用症候群とは
「廃用症候群」とはどのような病気ですか?
活動量の低下により心身機能が低下する状態です。
「廃用症候群」とは、病気や怪我、手術、あるいは高齢などにより、長期にわたって身体活動が低下した結果、全身の機能が著しく衰えてしまう状態を指します。具体的には、筋肉を使わないことで筋力が低下し、関節が固まって動きにくくなる「関節拘縮」、骨への負荷が減ることで骨密度が低下し、『骨粗鬆症』が進行することがあります。
さらに、心臓や肺の機能が低下する「心肺機能低下」や、精神的な意欲の低下、認知機能の低下なども見られます。これは「使わない機能は衰える」という体の原則に基づいたもので、一度低下した機能の回復には時間と努力が必要となるため、早期の予防と対応が非常に重要です。
参考文献
Everson A Nunes et al.“Disuse-induced skeletal muscle atrophy in disease and nondisease states in humans: mechanisms, prevention, and recovery strategies”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35476500/,(参照 2025-08-22).
Edinson Fabian Ardila-Suárez et al.“Content validation of the nursing diagnosis "Adult Disuse Syndrome": A quantitative study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39760218/,(参照 2025-08-22).
W M Bortz 2nd.“The disuse syndrome”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6516349/,(参照 2025-08-22).
廃用症候群の症状
廃用症候群ではどのような症状がありますか?
筋力低下、関節拘縮、骨粗鬆症、心肺機能低下、精神機能低下など多岐にわたります。
廃用症候群では、身体の様々な機能が低下し、多岐にわたる症状が現れます。最も顕著なのは、筋肉を使わないことによる「筋力低下」で、立ち上がったり歩いたりすることが困難になります。また、関節が固まって動かしにくくなる「関節拘縮」や、骨がもろくなる「骨粗鬆症」により、骨折のリスクも高まります。
心臓や肺の機能が低下する「心肺機能低下」により、少しの動作でも息切れや動悸を感じやすくなります。さらに、食欲不振や便秘といった消化器系の問題、うつ状態や意欲の低下、集中力の低下、さらには認知機能の低下といった精神・神経系の症状も現れることがあります。重症化すると、皮膚に潰瘍ができる「褥瘡(床ずれ)」や、食べ物や唾液が誤って気管に入ってしまう「誤嚥性肺炎」のリスクも増大し、生命に関わる合併症を引き起こす可能性もあります。
参考文献
Everson A Nunes et al.“Disuse-induced skeletal muscle atrophy in disease and nondisease states in humans: mechanisms, prevention, and recovery strategies”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35476500/,(参照 2025-08-22).
Edinson Fabian Ardila-Suárez et al.“Content validation of the nursing diagnosis "Adult Disuse Syndrome": A quantitative study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39760218/,(参照 2025-08-22).
W M Bortz 2nd.“The disuse syndrome”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6516349/,(参照 2025-08-22).
廃用症候群には初期症状はありますか?
活動量低下後、比較的早期に筋力低下や倦怠感、意欲低下が見られることがあります。
廃用症候群は、活動量の低下が始まって比較的早期から、いくつかの初期症状が現れることがあります。具体的には、安静臥床が数日から数週間続くと、まず「筋力の低下」を自覚しやすくなります。例えば、以前よりも立ち上がりがつらい、歩くのが億劫になる、といった変化です。
同時に、全身の「倦怠感」や「疲れやすさ」を感じるようになり、少しの活動でも疲労感が強くなることがあります。精神面では、「意欲の低下」や「気分の落ち込み」、集中力の低下といった症状が見られることもあります。これらの初期の変化は、廃用症候群が進行しているサインであるため、見逃さずに早期に気づき、適切な対応を開始することが、症状の悪化を防ぎ、回復を早める上で極めて重要となります。
参考文献
Everson A Nunes et al.“Disuse-induced skeletal muscle atrophy in disease and nondisease states in humans: mechanisms, prevention, and recovery strategies”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35476500/,(参照 2025-08-22).
Edinson Fabian Ardila-Suárez et al.“Content validation of the nursing diagnosis "Adult Disuse Syndrome": A quantitative study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39760218/,(参照 2025-08-22).
W M Bortz 2nd.“The disuse syndrome”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6516349/,(参照 2025-08-22).
廃用症候群の原因
廃用症候群の原因は何がありますか?
病気や怪我による長期臥床や活動量の低下が主な原因です。
廃用症候群の主な原因は、病気や怪我、手術などによる長期にわたる安静や活動量の低下です。例えば、骨折や脳卒中、心臓病、肺炎といった急性疾患の治療のためにベッド上で過ごす期間が長くなったり、手術後の回復期に安静が必要な場合が挙げられます。
また、高齢により身体活動が自然と減少したり、うつ病などの精神的な問題から外出を控え、引きこもりがちになることも原因となります。特に、重力による負荷がほとんどかからないベッド上での安静が続くと、筋肉や骨への刺激が失われ、機能が急速に低下しやすくなります。これにより、日常生活動作の自立度が低下し、さらなる活動量の減少を招く悪循環に陥ることもあります。
参考文献
Everson A Nunes et al.“Disuse-induced skeletal muscle atrophy in disease and nondisease states in humans: mechanisms, prevention, and recovery strategies”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35476500/,(参照 2025-08-22).
Edinson Fabian Ardila-Suárez et al.“Content validation of the nursing diagnosis "Adult Disuse Syndrome": A quantitative study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39760218/,(参照 2025-08-22).
W M Bortz 2nd.“The disuse syndrome”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6516349/,(参照 2025-08-22).
廃用症候群の検査・診断
廃用症候群のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
廃用症候群のセルフチェックとして、以下の項目をご自身で確認することができます。ただし、これらはあくまで簡易的な目安であり、正確な診断や適切な治療方針の決定には、医療機関での専門的な評価が必要です。
- 安静期間前後での活動量の変化(例:以前より動くのが億劫になった)
- 筋力低下の自覚(例:立ち上がりがつらい、歩くのが不安定になった)
- 関節の動かしにくさ(例:手足が伸びにくい、曲げにくいと感じる)
- 疲れやすさ、全身の倦怠感(例:少し動くだけで疲れる)
- 気分の落ち込み、意欲の低下(例:やる気が出ない、気分が沈む)
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、廃用症候群の可能性についてセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
参考文献
Everson A Nunes et al.“Disuse-induced skeletal muscle atrophy in disease and nondisease states in humans: mechanisms, prevention, and recovery strategies”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35476500/,(参照 2025-08-22).
Edinson Fabian Ardila-Suárez et al.“Content validation of the nursing diagnosis "Adult Disuse Syndrome": A quantitative study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39760218/,(参照 2025-08-22).
W M Bortz 2nd.“The disuse syndrome”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6516349/,(参照 2025-08-22).
廃用症候群の治療・対処法
廃用症候群でリハビリを受けられる期限について教えてください。
疾患や状態により異なりますが、医療保険でのリハビリには期限が設けられている場合があります。
廃用症候群に対するリハビリテーションには、医療保険が適用される期間に一定の「期限」が設けられている場合があります。この期限は、リハビリテーションの対象となる疾患の種類や患者さんの状態によって異なります。
例えば、脳血管疾患や運動器疾患など、特定の疾患に対するリハビリテーションには、発症からの日数や回復期リハビリテーション病棟での入院期間など、細かな規定があります。しかし、医療保険での期限が過ぎたからといって、リハビリテーションが受けられなくなるわけではありません。
その場合は、介護保険サービスを利用した「維持期リハビリテーション」や、訪問リハビリテーション、デイケアサービスなどを活用して、継続的に機能維持・向上を目指すことが可能です。具体的な期限や利用できるサービスについては、主治医やリハビリテーション担当者、地域のケアマネージャーに相談し、個別の状況に合わせた情報を得るようにしてください。
参考文献
Everson A Nunes et al.“Disuse-induced skeletal muscle atrophy in disease and nondisease states in humans: mechanisms, prevention, and recovery strategies”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35476500/,(参照 2025-08-22).
Edinson Fabian Ardila-Suárez et al.“Content validation of the nursing diagnosis "Adult Disuse Syndrome": A quantitative study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39760218/,(参照 2025-08-22).
W M Bortz 2nd.“The disuse syndrome”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6516349/,(参照 2025-08-22).
廃用症候群の場合、主にどのような治療をしますか?
早期からのリハビリテーションが中心ですが、原因となる病気の治療も重要です。
廃用症候群の治療は、まずその根本原因となっている病気や怪我の治療を適切に行うことが重要です。例えば、骨折であれば手術や固定、感染症であれば抗菌薬治療など、原因疾患の治療によって安静期間を短縮し、活動再開を促します。
その上で、身体機能の低下を最小限に抑え、回復を促すためには「早期からのリハビリテーション」が中心となります。具体的には、理学療法士が、低下した筋力の回復や関節の可動域を広げるための「運動療法」を行います。
また、作業療法士は、食事、着替え、入浴、排泄といった「日常生活動作(ADL)」の自立を促すための訓練や、生活環境の調整を支援します。さらに、嚥下機能(飲み込みの機能)が低下している場合には、言語聴覚士による「嚥下訓練」が行われ、誤嚥性肺炎の予防に努めます。
参考文献
Everson A Nunes et al.“Disuse-induced skeletal muscle atrophy in disease and nondisease states in humans: mechanisms, prevention, and recovery strategies”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35476500/,(参照 2025-08-22).
Edinson Fabian Ardila-Suárez et al.“Content validation of the nursing diagnosis "Adult Disuse Syndrome": A quantitative study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39760218/,(参照 2025-08-22).
W M Bortz 2nd.“The disuse syndrome”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6516349/,(参照 2025-08-22).
受診の目安・何科を受診するべきか
廃用症候群が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
活動量の低下に伴い、身体機能や精神状態に変化を感じたら受診を検討しましょう。
廃用症候群が疑われる場合、病院を受診する目安としては、活動量の低下に伴って、ご自身の身体機能や精神状態に何らかの変化を感じた時です。具体的には、病気や怪我、手術などで安静にしていた期間の後、以前よりも「歩くのがつらい」「立ち上がりにくくなった」といった筋力低下の自覚や、「関節が固まって動かしにくい」といった関節の可動域制限を感じる場合です。
また、「少し動くだけで息切れがする」「疲れやすくなった」といった心肺機能の低下も廃用症候群に関連する兆候の一つです。これらの症状が数週〜数ヶ月以上続くようであれば、症状がさらに悪化する前に、早めに医療機関を受診することをお勧めします。
一方で、特に大きな病気や怪我の既往がなく、普段から活動的に過ごしており、日常生活に支障がない場合は、過度に廃用症候群を心配する必要はありません。
参考文献
Everson A Nunes et al.“Disuse-induced skeletal muscle atrophy in disease and nondisease states in humans: mechanisms, prevention, and recovery strategies”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35476500/,(参照 2025-08-22).
Edinson Fabian Ardila-Suárez et al.“Content validation of the nursing diagnosis "Adult Disuse Syndrome": A quantitative study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39760218/,(参照 2025-08-22).
W M Bortz 2nd.“The disuse syndrome”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6516349/,(参照 2025-08-22).
廃用症候群の専門医がいる近くの病院はありますか?
廃用症候群の専門医がいる病院を見る廃用症候群の薬
廃用症候群は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
廃用症候群自体を直接治療する特効薬はなく、症状に応じた対症療法が中心です。
廃用症候群そのものを直接治療する「特効薬」というものは存在しません。薬物療法は、廃用症候群によって引き起こされる様々な症状を緩和するための「対症療法」が中心となります。
例えば、骨粗鬆症が進行している場合には、骨密度を改善するための骨吸収抑制剤や骨形成促進剤が処方されることがあります。また、うつ状態や不眠などの精神症状に対しては、精神安定剤や睡眠導入剤が用いられることもあります。
これらの薬剤には、それぞれ吐き気、めまい、便秘、眠気などの副作用のリスクがあるため、医師の指示に従って正しく服用し、気になる症状が現れた場合は速やかに医師や薬剤師に相談することが重要です。
参考文献
Everson A Nunes et al.“Disuse-induced skeletal muscle atrophy in disease and nondisease states in humans: mechanisms, prevention, and recovery strategies”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35476500/,(参照 2025-08-22).
Edinson Fabian Ardila-Suárez et al.“Content validation of the nursing diagnosis "Adult Disuse Syndrome": A quantitative study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39760218/,(参照 2025-08-22).
W M Bortz 2nd.“The disuse syndrome”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6516349/,(参照 2025-08-22).
対処法・セルフケア
廃用症候群の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
可能な範囲での活動維持、バランスの取れた食事、早期離床などが重要です。
廃用症候群の予防や改善のためには、日常生活での心がけが非常に重要です。まず最も大切なのは、「可能な範囲で身体活動を維持する」ことです。病状が許す限り、ベッド上での簡単な運動や、座位で過ごす時間を増やすなど、少しでも体を動かすことを意識しましょう。
次に、「バランスの取れた食事」を心がけることです。特に、筋肉の材料となるタンパク質、骨の健康に必要なカルシウムやビタミンDを積極的に摂取し、栄養状態を良好に保つことが重要です。そして、可能であれば「離床」を心がけ、ベッドから離れて過ごす時間を増やすことで、重力による負荷を体にかけ、機能低下を防ぐことができます。これらの心がけは、廃用症候群の進行を遅らせ、回復を促す上で非常に効果的です。
参考文献
Everson A Nunes et al.“Disuse-induced skeletal muscle atrophy in disease and nondisease states in humans: mechanisms, prevention, and recovery strategies”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35476500/,(参照 2025-08-22).
Edinson Fabian Ardila-Suárez et al.“Content validation of the nursing diagnosis "Adult Disuse Syndrome": A quantitative study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39760218/,(参照 2025-08-22).
W M Bortz 2nd.“The disuse syndrome”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6516349/,(参照 2025-08-22).
廃用症候群で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬物療法は対症療法であり、リハビリテーションの継続と生活習慣の見直しが重要です。
廃用症候群における薬物療法は、あくまで症状を緩和するための対症療法であり、根本的な治療ではありません。もし薬の効果が感じられない場合でも、それは薬が効かないというよりも、廃用症候群の根本原因である活動量低下に対するアプローチが不足している可能性が高いです。
この場合、最も重要なのは「リハビリテーションの継続」と「生活習慣の見直し」です。医師や理学療法士、作業療法士、ケースワーカーと連携し、現在のリハビリテーションの内容や頻度、運動量や強度を見直す必要があります。また、栄養状態の改善、睡眠、離床(ベッドから離れて過ごす時間を増やすこと)など、日常生活全体を見直すことが必要です。
参考文献
Everson A Nunes et al.“Disuse-induced skeletal muscle atrophy in disease and nondisease states in humans: mechanisms, prevention, and recovery strategies”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35476500/,(参照 2025-08-22).
Edinson Fabian Ardila-Suárez et al.“Content validation of the nursing diagnosis "Adult Disuse Syndrome": A quantitative study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39760218/,(参照 2025-08-22).
W M Bortz 2nd.“The disuse syndrome”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6516349/,(参照 2025-08-22).
廃用症候群に関連するその他の質問
廃用症候群で褥瘡はできますか?
はい、長期臥床や活動量低下により褥瘡(床ずれ)のリスクが高まります。
廃用症候群の状態にある方は、「褥瘡(じょくそう)」、いわゆる「床ずれ」ができるリスクが非常に高まります。廃用症候群の主な原因である長期臥床や活動量の著しい低下は、体の同じ部位が長時間にわたってベッドや車椅子などに圧迫され続けることを意味します。
これにより、圧迫された部分の皮膚や皮下組織への血流が悪くなり、酸素や栄養が十分に供給されなくなることで、組織が壊死し、皮膚に潰瘍が形成されます。特に、骨が突出しているお尻、かかと、太ももなどにできやすいです。
また、廃用症候群に伴う栄養状態の悪化や、皮膚の乾燥・脆弱化も褥瘡の発生リスクを高めます。褥瘡の予防には、定期的な体位変換、皮膚の清潔保持と観察、そして適切な栄養管理が極めて重要です。
参考文献
Everson A Nunes et al.“Disuse-induced skeletal muscle atrophy in disease and nondisease states in humans: mechanisms, prevention, and recovery strategies”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35476500/,(参照 2025-08-22).
Edinson Fabian Ardila-Suárez et al.“Content validation of the nursing diagnosis "Adult Disuse Syndrome": A quantitative study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39760218/,(参照 2025-08-22).
W M Bortz 2nd.“The disuse syndrome”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6516349/,(参照 2025-08-22).
廃用症候群について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「廃用症候群」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 自力で立ち上がるのは難しいですか?
- 最近、転倒しやすくなったと感じていますか?
廃用症候群に関連する病気・症状
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この記事の監修医師
平松 由布季 先生
東日本橋内科クリニック 内科
2015年愛媛大学医学部卒。 松山赤十字病院で初期研修後、東京ベイ・浦安市川医療センターで内科後期研修を修了。 引き続き同センター総合内科で、フェローシップ研修を行い、2024年1月まで医員、外来医長として勤務。 病棟専門の総合医であるホスピタリストとして、特に若手医師の教育、臨床倫理(アドバンス・ケア・プランニングや意思決定支援など)に注力してきた。 2022年6月からは日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師支援部門 病院総合医チーム副代表に就任。"病院総合医の価値を社会に発信し、これを志す若手の道標になる"をMISSION&VISONに掲げ、学術大会等での企画運営、商業誌執筆、若手医師のキャリア支援などを行なってきた。 2024年2月から東日本橋内科クリニックで勤務。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03