りんご病の症状は?伝染性紅斑(りんご病)

監修医師井林 雄太福岡ハートネット病院 糖尿病内分泌科

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03

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伝染性紅斑(りんご病)とは

急に頬に発疹が出現し、りんごのようなほっぺになります。次に手足にレースのような発疹が出ますが、跡形もなく消えます。ウイルスが原因であり、治療法はありません。発疹が出た頃には感染力はないので登園・登校しても構いません。後遺症はないのでご安心下さい。前述の通り発疹が出た頃には感染しませんが、妊婦に感染した場合は流産の可能性が増します。

「伝染性紅斑(りんご病)」とはどのような病気ですか?

りんご病は子どもに多いウイルス性発疹症で、通常は自然治癒しますが妊婦は要注意です。

伝染性紅斑(りんご病)は、子どもに多く見られるウイルス感染症で、頬が赤くなるのが特徴です。

りんご病は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスによって引き起こされる感染症です。頬がりんごのように赤くなることからりんご病と呼ばれますが、医学的に正しい疾患名は伝染性紅斑です。主に幼児から小学生の子どもに多く見られ、春から初夏にかけて流行することが多いですが、年中みられることもあります。

1~2週間の潜伏期間のあと、風邪のような発熱や倦怠感が数日続いたあと、両頬が赤くなり、数日後には体や腕、足などへ、レース状、網目状の赤い発疹が広がります。発疹は1~2週間で自然に消え、治療を必要としません。

ウイルスは、発疹が出る前の風邪症状の時期に飛沫感染や接触感染で他人にうつります。特徴的な発疹が出る頃にはウイルスの排出は終わっており、他人にうつる心配はほぼありません。多くの人は軽症で自然に軽快しますが、まれに関節炎や溶血性貧血などの合併症を起こすことがあります。

免疫力が低下している人や既存の血液疾患(鎌状赤血球症などの慢性溶血性貧血など)のある人などでは、より深刻な問題を引き起こす可能性があります。妊娠中の女性(特に妊娠初期)に感染すると、胎盤を介してウイルスが胎児にも感染し、重い影響(流産、死産や胎児水腫など)を与えることがあるため、注意が必要です。

特異的な抗ウイルス治療やワクチンはありません。手洗いや咳エチケットが感染予防の基本です。

さらに詳しく:「伝染性紅斑(りんご病)」とはどのような病気ですか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
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伝染性紅斑(りんご病)の症状

伝染性紅斑(りんご病)には初期症状はありますか?

りんご病の初期症状は風邪に似た軽い症状で、感染力が最も強い時期です。

伝染性紅斑(りんご病)は、典型的な赤い発疹が出る前に、風邪のような初期症状が現れることがあります。伝染性紅斑の初期症状は、ウイルス感染後4〜14日ほどの潜伏期間を経て現れ、一般的には軽度の風邪のような症状が主です。

子どもでは、発熱、頭痛、倦怠感、鼻水、軽い吐き気や下痢といった症状が1~3日程度みられます。この時期は、まだ典型的な発疹が出ておらず、単なる風邪と思って見過ごされることも多いのですが、ウイルスの感染力が最も高いのはこの初期症状の時期です。

子どもでは、これらの症状のあとに、頬の赤み(叩かれたような鮮やかな赤み)や、手足や体幹のレース状(網目状)の赤みなどの特徴的な発疹が現れますが、発疹が出て病名がわかった頃には、他人にうつすリスクはほとんどなくなっています。

大人が感染した場合には、軽い体の痛みや寒気などインフルエンザのような症状がみられることもあります。また、特に女性では、関節の痛みや腫れを自覚することがあります。

りんご病の初期症状は、多くの場合軽症で、非特異的である(このウイルスに特有なものではなく、他のウイルス感染症によく似ている)ため、流行期以外に見分けることは難しく、感染を完全に防ぐのは困難です。特に妊婦や免疫低下状態の人が周囲にいる場合には、注意が必要です。

さらに詳しく:伝染性紅斑(りんご病)には初期症状はありますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

伝染性紅斑(りんご病)ではどのような症状がありますか?

頬の紅斑とレース状の発疹が特徴で、大人では関節痛もみられます。

伝染性紅斑(りんご病)では、風邪のような症状のあとに、頬や体に特徴的な発疹が現れます。伝染性紅斑の典型的な症状は2段階で現れます。

まず、初期症状として、発熱、頭痛、倦怠感、鼻水、軽い吐き気や下痢など、風邪に似た軽い症状が1〜3日程度みられます。この時期のウイルスの感染力が最も強く、周囲にうつす可能性がありますが、まだ病名を特定するのは難しい時期です。

その後、いったん熱が下がり、頬に鮮やかな紅斑(赤み)が現れます。これが「りんご病」という名前の由来です。まるで両頬を平手で叩かれたようなはっきりとした赤みが特徴で、口の周りが相対的に白く見えます。元気そうに見えることも多く、親が驚くこともあります。

1~2日後には腕や太もも、体幹などにレース状(網目状)の紅斑が広がります。かゆみは個人差があり、子どもよりも大人で強くなる傾向があります。発疹は1〜2週間で自然に消失しますが、熱や日光、運動、入浴などの刺激で一時的に再出現することがあります。

また、大人が感染した場合は、特に女性で手足の関節痛や関節炎を伴うことがあります。まれに溶血性貧血や、妊婦に感染した場合の胎児への影響(胎児水腫など)が起こるため、注意が必要です。多くの人は、軽症で自然に軽快します。

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伝染性紅斑(りんご病)の原因

伝染性紅斑(りんご病)の原因は何がありますか?

原因はヒトパルボウイルスB19で、飛沫感染により拡がります。

伝染性紅斑(りんご病)の原因は、「ヒトパルボウイルスB19」というウイルスです。

伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19によるウイルス感染症です。このウイルスは、咳やくしゃみなどによる飛沫感染が主な感染経路です。特に子ども同士が近距離で接する保育園や学校などで広がりやすく、春から初夏にかけて流行することが多いです。また、密接な接触や手と手の接触、汚染された表面に触れたあとに、鼻や口に触れることでもウイルスが感染する可能性があります。

妊娠中の女性が初感染すると、胎盤を介して胎児に感染することがあり、「胎児水腫」や流産の原因となることもあります。

「ヒトパルボウイルスB19」は、赤血球を作る細胞に感染し、その働きを一時的に止めてしまうことがあります。健康な子どもや大人にとっては問題にならないことが多いですが、免疫が低下している人や、慢性の血液疾患(例:溶血性貧血)を持つ人では、貧血が悪化するなどの影響が出ることがあります。

ウイルスは、感染初期、つまり特徴的な発疹が出る前の風邪のような症状がある時期に最も感染力が強く、この時点では診断が難しいため、気づかないうちに周囲にうつしてしまうことがあります。

人はパルボウイルスB19の唯一の自然宿主として知られています。ペット(猫や犬)はヒトパルボウイルスB19を感染させることはなく、また、動物から人に感染することもありません。

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伝染性紅斑(りんご病)の検査・診断

伝染性紅斑(りんご病)のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

伝染性紅斑(りんご病)は、特徴的な症状が揃えば、ある程度のセルフチェックは可能です。特に流行期(春〜初夏)に以下のような症状がみられれば、りんご病の可能性が高いと考えられます。

  • 数日前に軽い風邪症状(発熱、だるさ、頭痛、喉の痛みなど)があった
  • 発熱が下がったあと、両頬に赤い紅斑(平手でたたかれたような赤み)が出た
  • 数日後に腕や太ももにレース状(網目状)の発疹が広がってきた
  • 子どもは元気で機嫌もよい
  • 発疹は出たけれど、今は熱もなく、体調も安定している

これらの特徴が当てはまる場合、典型的な伝染性紅斑である可能性が高いです。特に頬の紅斑→四肢へのレース状発疹という順番は、他の病気ではあまり見られないため、判断の手がかりになります。多くの場合は自然に治癒するため、症状が典型的で軽症であれば、自宅で様子を見ても構いません。

ただし、注意点もあります。発疹だけでは他のウイルス性発疹症(風疹、麻疹、突発性発疹など)と区別が難しい場合があります。また、大人では関節痛だけが強く出たり、典型的な発疹が出ないこともあります。特に妊婦さんや基礎疾患のある人が感染した可能性がある場合は、セルフチェックに頼らず、必ず医療機関を受診してください。

また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、伝染性紅斑(りんご病)かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。

さらに詳しく:伝染性紅斑(りんご病)のセルフチェックはできますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
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伝染性紅斑(りんご病)の治療・対処法

伝染性紅斑(りんご病)への対処法は?

特別な治療は必要ありません。発疹が出るころには感染力はほぼ消失しているので、登園・登校に制限はありません。妊婦が感染した場合も、必ずしも胎児に異常が生じるわけではありませんが、ひきつづき胎児の状態をよく観察していくことが大事です。

伝染性紅斑(りんご病)の場合、主にどのような治療をしますか?

りんご病は自然治癒が基本で、対症療法が中心。重症例では専門的治療が必要です。

伝染性紅斑(りんご病)の治療の基本は対症療法です。伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。このウイルス自体を直接治療する薬はないですが、多くの場合自然に治るため、特別な治療は必要ないことがほとんどです。

主な治療法は、対症療法(出ている症状に応じて体を楽にするためのケアを行うこと)です。例えば、

  • 発熱があれば解熱薬(例:アセトアミノフェン)を使う
  • かゆみが強ければ抗ヒスタミン薬やかゆみ止めの外用薬を使う
  • 倦怠感があれば安静にし、十分な水分と休養をとる

などが挙げられます。

発疹が出る頃には、感染力はほとんどなくなっているため、発疹があるからといって、登園・登校の制限は基本的に必要ありません(学校保健安全法では「出席停止の対象ではない」とされています)。

一方で、注意が必要なケースもあります。特に次のような場合には、医師への相談が必要です。

  • 妊婦(胎児に感染すると胎児水腫や流産のリスクあり)
  • 溶血性貧血や免疫不全のある人(重篤な貧血を起こすことがある)
  • 大人で関節痛が強い場合(痛み止めなどの処方が行われることがある)

これらの高リスクの人たちでは、必要に応じて血液検査や超音波検査、入院による管理が行われることもあります。

現在、パルボウイルスB19感染症に特化した抗ウイルス薬やワクチンはありません。手洗いや咳エチケットが感染予防の基本です。

さらに詳しく:伝染性紅斑(りんご病)の場合、主にどのような治療をしますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
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受診の目安・何科を受診するべきか

伝染性紅斑(りんご病)が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

発熱が続く、発疹が非典型、大人や妊婦、基礎疾患がある場合は受診をすすめます。

伝染性紅斑(りんご病)では、症状が非典型的なとき、妊婦、基礎疾患がある場合などに病院受診がすすめられます。

伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19によるウイルス感染症です。多くの場合は自然に治癒するため、全例で病院受診が必要というわけではありませんが、以下のような場合には受診が推奨されます。

【受診の目安】

発熱が長引く・高熱がある場合

通常は微熱または短期間の発熱でおさまりますが、38℃以上の熱が続いたり、元気がない場合は診察を受けましょう。

発疹が典型的でない、かゆみが強い場合

発疹がりんご病に特徴的でない場合は、風疹、麻疹、突発性発疹など、他の感染症との鑑別が必要です。

関節痛や腫れがある場合(特に大人)

大人が感染すると関節炎を伴うことがあり、症状が強いときは内科受診が望ましいです。

妊婦が接触した・症状がある場合

妊娠中(特に妊娠20週未満)の初感染では、胎児に影響を及ぼすことがあるため、産婦人科での相談が重要です。

基礎疾患がある場合(例:溶血性貧血、免疫不全)

ヒトパルボウイルスは、赤血球を作る働きを一時的に止めることがあり、重篤な貧血を引き起こすリスクがあります。免疫不全の人では、感染が重症化したり、持続的になる可能性があります。

頬や腕に典型的な発疹があり、発熱や体調不良が軽度の場合は、十分な水分と休息をとり自宅で様子を見て構いません。発疹が出た頃には他人にうつす心配も少ないため、過度な隔離は必要ありません。

さらに詳しく:伝染性紅斑(りんご病)が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

伝染性紅斑(りんご病)の専門医がいる近くの病院はありますか?

伝染性紅斑(りんご病)の専門医がいる病院を見る
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伝染性紅斑(りんご病)の経過・予後

伝染性紅斑(りんご病)は、大人になってから何か後遺症が出ることはありますか?

大人のりんご病は主に一過性の関節痛が後遺症として現れることがあります。

大人が伝染性紅斑(りんご病)にかかると、関節症状が一過性の後遺症として出ることがあります。

伝染性紅斑はパルボウイルスB19による感染症です。通常子どもに多い軽い感染症ですが、大人がかかることもあり、大人の場合に後遺症として最も注意すべきは「関節症状」です。

感染後、特に女性に多く見られるのが、手首、膝、足首などの関節に痛みや腫れが起こる関節炎や関節痛です。これらの症状は数週間から数ヶ月続くことがありますが、通常は慢性化せず、関節の破壊や変形といった深刻な後遺症にはつながりません。適切な対症療法や場合によっては抗炎症薬の使用で症状は改善します。

また、免疫不全や溶血性貧血を持つ大人の場合は、ウイルスによって一時的に赤血球の産生が抑制され、重度の貧血を起こすリスクがあります。これも早期に適切な医療対応を受ければ後遺症は避けられます。免疫不全の人では、パルボウイルスB19の持続感染を起こし、慢性貧血やその他の血液異常を引き起こす可能性があります。

伝染性紅斑は、まれに脳炎などの神経学的合併症を引き起こす可能性が報告されています。また、一部の人では長期にわたる疲労、発疹、関節症状を経験することがあります。

健康な人のほとんどは、深刻な後遺症もなく完全に回復します。しかし、血液疾患、妊娠、免疫力の低下などのリスク要因がある人は、合併症の発生に注意する必要があります。

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対処法・セルフケア

伝染性紅斑(りんご病)の場合、日常生活で気をつけることはありますか?

感染拡大防止の手洗い・マスクと、症状時の安静・休養が大切です。

伝染性紅斑(りんご病)では、日常生活でいくつか注意すべきポイントがあります。

伝染性紅斑は一般的に軽症で自然に治るウイルス感染症ですが、妊婦や免疫不全、血液疾患の人などで合併症や重症化が問題になることがあります。風邪症状がある時には、自分自身と他の人、特にリスクの高い人を守るために、以下のことを心がけましょう。

  • 石鹸と水で頻繁に手をよく洗う
  • 洗っていない手で目、鼻、口に触れない
  • 咳やくしゃみが出る間はマスクを着用し、咳エチケットを心がける
  • タオル、カトラリー、食器などの共有を避ける
  • ドアノブ、手すりなど、頻繁に触れる表面を定期的に清掃する
  • 窓を開けたり空気清浄機を使用したりして、部屋を換気する
  • 体調の優れないときは混雑した場所や公共施設を避け、自宅で休養をとる
  • 妊婦、免疫不全、血液疾患のある人との密接な接触を避ける

発疹出現後は感染力はほぼなくなるため、過剰な隔離は不要ですが、体調が悪い場合は無理をせず、十分な休息と栄養をとることが大切です。

感染力の強い風邪症状のみの時期には診断は難しく、特徴的な発疹によって診断される頃には、すでに周囲への感染性は低いため、感染予防は難しいですが、伝染性紅斑に限らず、風邪症状があるときには上記の対策を守ることが大切です。また、伝染性紅斑が周囲で流行している時期、特に妊娠初期の人は、手洗いなどの感染対策や子どもが多い場所を避けるなどの注意が必要です。

さらに詳しく:伝染性紅斑(りんご病)の場合、日常生活で気をつけることはありますか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科

伝染性紅斑(りんご病)で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

症状が改善しなければ速やかに受診し、医師の指示で適切な治療を受けましょう。

伝染性紅斑(りんご病)で薬が効かない場合は、医師に相談して適切な治療を受けましょう。

伝染性紅斑は多くの場合、軽症で自然に治る病気のため、特効薬はなく症状を和らげる対症療法が中心です。まれに鎮痛剤、解熱剤、その他の支持療法などに効果がない場合、特に重症または持続性の場合には、代替治療法や戦略が検討されることがあります。症状が重くなったり続く場合には、医療機関を受診してください。

特に以下のようなケースは専門的な診断や治療が必要です。

  • 高熱や強い倦怠感が続く
  • 発疹やかゆみが強くて日常生活に支障がある
  • 関節痛が激しい、関節の腫れがある
  • 既往に貧血や免疫不全などの基礎疾患がある
  • 妊娠中で体調が優れない場合や胎児への影響が心配な場合

医師は血液検査や必要に応じて画像検査を行い、合併症の有無を確認します。重症の貧血がある場合は輸血が必要になることもありますし、免疫グロブリン治療が検討されることもあります。また、大人で関節炎症状が強い場合は、より強力な抗炎症薬やリウマチ治療薬が使われることもあります。

薬で改善しない場合に、自己判断で薬を増やしたり中止したりせず、必ず医師と相談し、適切な診療を受けることが大切です。

さらに詳しく:伝染性紅斑(りんご病)で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?監修医師谷河 翠宮城県立こども病院 小児科
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伝染性紅斑(りんご病)に関連するその他の質問

伝染性紅斑(りんご病)の場合、熱は出ますか?

伝染性紅斑は初期に軽い発熱があり、発疹出現後は熱は通常ありません。

伝染性紅斑(りんご病)では、発熱が見られることがありますが、通常は軽度のことが多いです。

伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19の感染によって起こるウイルス感染症です。ウイルス感染後の潜伏期間を経て、最初に風邪のような症状が出ることがあります。この初期症状として、微熱や軽い倦怠感、喉の痛み、頭痛などが数日間続くことが多いです。熱は通常、37〜38℃程度の軽い熱で、長く続くことはあまりありません。

その後、「りんご病」の名前の由来でもある、特徴的な赤い発疹(両頬の鮮やかでくっきりとした赤み)が現れ、さらに腕や脚にレース状(網目模様)の発疹が広がります。この発疹が出ている時期には、ほとんど熱はなく、体調も良好であることが多いです。

つまり、熱は感染の初期に軽く出ることがあるものの、発疹が出てからは熱が下がっている場合がほとんどです。発熱はパルボウイルス B19 感染の一般的な初期症状の ひとつではありますが、感染した人全員が発熱するわけではありません。

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伝染性紅斑(りんご病)のレース状紅斑について教えてください。

レース状紅斑は腕や体に広がる網目模様の発疹で、自然に消えます。

伝染性紅斑(りんご病)でみられるレース状紅斑は、腕や足に現れる網目模様の発疹です。

伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19による感染症で、風邪のような症状のあとに、特徴的な皮膚症状を伴います。その中でも特に有名なのが、「レース状紅斑(レースじょうこうはん)」と呼ばれる発疹です。
レース状紅斑を説明する図です
レース状紅斑は、頬に境界のはっきりした鮮やかな赤み(りんご病の名前の由来となる発疹)が出てから1〜2日後に、腕や太もも、体幹などに現れることが多いです。名前の通り、レースや網目のように薄く透けた赤い模様が、皮膚に広がるのが特徴です。形は網目状または不規則な模様で、軽く隆起していることもあります。

この発疹は、ウイルスに対する免疫反応によって、皮膚の血管に炎症が起こるためと考えられています。発疹はかゆみを伴うこともありますが、軽度であることが多いです。

レース状紅斑は通常1〜2週間で自然に消えますが、熱や運動、日光、入浴などの刺激によって、一時的に再び目立つことがあります。ただし、これらの特徴的な発疹が現れる頃には、感染力は既に低下しているため、周囲にうつる心配はほとんどありません。

この発疹の出現は、伝染性紅斑の診断において重要な手がかりとなり、医師はこの特徴的な皮膚症状から診断をつけることが多いです。

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妊婦が伝染性紅斑(りんご病)にかかった場合の影響を教えてください。

妊婦の初感染は胎児貧血などの重篤合併症リスクがあり注意が必要です。

妊婦が伝染性紅斑(りんご病)にかかると、胎児に重篤な合併症が生じることがあります。

伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19による感染症です。妊娠中に初めてこのウイルスに感染した場合、胎盤を介して約20%の割合で胎児に感染します。そのうちの約20%が胎児貧血や胎児⽔腫(貧血と心不全の結果、胎児の体内に水分が過剰に溜まる状態)などの重篤な合併症を起こし、まれに流産や死産に至ることもあります。特に妊娠初期の感染が影響を受けやすく、妊娠中期以降に感染した場合のリスクは比較的低いとされています。

胎児の症状は⺟体の感染から数週間のうちに出てくることが多いとされています。感染した妊婦のほとんどは症状がないか軽度ですが、胎児の綿密なモニタリングが必要なため、感染の疑いがある場合は、速やかに産婦人科を受診しましょう。血液検査による免疫の有無や感染の有無の確認や、胎児の状態を観察する超音波検査のほか、必要に応じて専門的な管理や治療が行われます。

伝染性紅斑は、他の風邪と区別の難しい感染初期に最も感染力が強く、特徴的な発疹により、診断がつく頃には感染力が低いのが特徴です。伝染性紅斑に限らず、風邪症状がある周囲の人はマスク着用や手洗い、咳エチケットを守り、妊婦との接触を避けること、特に伝染性紅斑が周囲で流行している時期には、妊婦は手洗いなどの感染対策や、子どもの多い場所を避けるなどの注意が必要です。

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伝染性紅斑(りんご病)の潜伏期間はどのくらいですか?

潜伏期間は4〜14日で、症状が出る前が最も感染力が強いです。

伝染性紅斑(りんご病)の潜伏期間は4~14日程度です。

伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19の感染によって起こるウイルス感染症です。ウイルスが感染してから、症状が出るまでの期間を「潜伏期間」と呼びます。一般的に、ヒトパルボウイルスB19の潜伏期間は約4日から14日程度とされています。つまり、ウイルスに感染してから、1週間から2週間ほどで症状が現れ始めることが多いということです。潜伏期間は、最長21日間に及ぶ場合もあります。

潜伏期間中は自覚症状がほとんどなく、感染力があるため、知らないうちに周囲の人にウイルスをうつしてしまうことがあります。特に、伝染性紅斑では潜伏期間の終わり頃に、風邪のような軽い症状(微熱、倦怠感、喉の痛みなど)が現れることがあり、この時期が最も感染力が強いとされています。

「りんご病」の名前の由来である、叩かれたような鮮やかでくっきりとした両頬の赤みや、手足や体幹に現れるレース状の発疹、関節痛などの症状は、潜伏期間を経て風邪のような症状が出たあと、さらに数日してから(感染後2~3週間経って)現れます。これらの特徴的な発疹が出て、伝染性紅斑の診断がつく頃には、感染力はほとんどなく、周囲へうつる可能性は非常に低くなっています。

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伝染性紅斑(りんご病)の感染力はどのくらいですか?

感染力は中程度で初期症状期が最も強く、発疹後は感染力が低いです。

伝染性紅斑(りんご病)の感染力は中程度です。

伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19による感染症です。ウイルスは主に感染者の咳やくしゃみ、鼻水などの飛沫(小さな水滴)を通じて広がるため、密閉された空間や集団生活の場(保育園、学校など)、家庭内での感染リスクが高まります。妊娠中の女性では、胎盤を介してウイルスが胎児に感染することもあります。

感染後の潜伏期間は約4〜14日とされ、この期間にウイルスは体内で増殖します。感染力が最も強いのは感染後最初の5~7日間で、風邪のような初期症状(発熱や喉の痛み)がある時期です。この段階ではウイルスは唾液、痰、鼻水などに大量に存在し、咳、くしゃみ、密接な接触によって容易に拡がります。

一方で、頬の赤みや手足のレース状皮疹などの特徴的な発疹が出る頃には、感染力はほとんど失われており、伝染性紅斑の診断がつく頃には他人にうつすリスクは非常に低いです。

集団内での感染率(感染者が周囲にうつす割合)は40〜60%程度と言われていますが、すでに免疫を持っている人も多い成人では感染しにくい傾向があります。

伝染性紅斑の感染拡大を防ぐには、初期の風邪症状がある時期に、マスク着用や手洗いの徹底、咳エチケットを守ることが重要です。

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伝染性紅斑(りんご病)はどのようにしてうつるのですか?

主に咳やくしゃみの飛沫感染で広がり、発疹時は感染力が弱いです。

伝染性紅斑(りんご病)は、飛沫感染が主な感染経路です。

伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19というウイルスが原因で起こる感染症です。主な感染経路は飛沫感染と考えられており、感染者の咳やくしゃみのしぶき(飛沫)や、鼻水、唾液などの分泌物を通じて人から人へ広がります。つまり、感染者と近くで会話したり、同じ空間で過ごしたりするとウイルスを吸い込んで感染することが多いです。

飛沫感染ほど一般的ではないですが、ウイルスに汚染された表面や物に触れてから、口、鼻、目に触れることでウイルスが広がる可能性もあります(接触感染)。まれではありますが、ウイルスを含む血液製剤を介して感染する可能性もあります。

また、妊娠中の女性(特に妊娠初期)に感染すると、胎盤を介してウイルスが胎児にも感染し(垂直感染)、重い合併症を与えることがあります。

特に、保育園や学校など子どもたちが密に接する場所で流行しやすく、春から初夏にかけて感染が増える傾向があります。感染後約4~14日の潜伏期間を経て、最初は風邪に似た症状が出ます。この時期にウイルスを周囲にうつす力が最も強いとされています。特徴的な頬の赤い発疹は感染後期に出ますが、この頃にはウイルスの排出はほぼ終わっているため、すでに発疹が出ている段階では他人にうつす心配はほとんどありません。

このウイルスは人にしか感染せず、他の動物には感染しないため、動物やペットからは感染することはありません。

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伝染性紅斑(りんご病)について、医師からのよくある質問

医師からよくある質問はありますか?

「伝染性紅斑(りんご病)」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。

  • 体温は37.5℃以上ですか?
  • 頬の両側がリンゴのように赤くなっていますか?(ほうれい線より口側は色の変化なし)
  • ほてり・のぼせ・発汗がありますか?
  • 関節が熱くなっている感じがしますか?
  • せきが出ていますか?

伝染性紅斑(りんご病)に関連する症状としては次の症状があります

特に関連する症状

次のような症状がある方はご注意ください。

体温が37.5℃以上
自覚した時期
3週間以上前から
症状の程度
38℃より高い
関節に熱い感じがする
症状の頻度
初めての症状である
ほてり・のぼせがある
自覚した時期
1ヶ月以上前から

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この記事の監修医師

監修医師 井林 雄太

井林 雄太 先生

福岡ハートネット病院 糖尿病内分泌科・内科

【経歴】 国立大学医学部卒 総合病院勤務 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長 井林眼科・内科クリニック勤務

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03