結節性痒疹は市販薬でも治る?結節性痒疹と症状の関連性をAIで無料でチェック
監修医師髙岡 真梨子平塚市民病院 皮膚科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2023/10/16
結節性痒疹とは
強いかゆみとともに、直径1cm程度の硬いドーム状のしこり(結節)が体にできる病気です。数週から数ヶ月程度、比較的長く症状が続きます。
「結節性痒疹」とはどのような病気ですか?
皮膚に暗褐色の硬い盛り上がりがたくさん生じ、かゆみを伴う病気です。
結節性痒疹とは、直径1 cm程度ほどの暗褐色で角化性の硬いドーム状またはイボ状の結節が、四肢伸側を主体に生じる皮膚疾患です。
体幹など広範囲にみられることもあり、かゆみを伴って数ヶ月以上続く場合もあります。
原因はまだわかっていませんが、発症する年齢は中年期以降が多く、女性に多いとされています。
また、アトピー性皮膚炎の患者さんに併発することなどが知られています。
治療法には、ステロイドの塗り薬などがあります。
結節性痒疹の症状
結節性痒疹ではどのような症状がみられますか?
皮膚に硬い盛り上がりができ、かゆみを伴います。
直径1cm程度ほどの暗褐色で角化性の硬いドーム状、またはイボ状の結節が四肢伸側を主体に生じ、時に強いかゆみを伴います。
体幹など広範囲にみられることもあり、数ヶ月以上続く場合もあります。
また、皮膚を引っかいてしまうことでかゆみがさらに悪化し、出血や痛みを伴うこともあります。
結節性痒疹の原因
内臓疾患が原因で結節性痒疹になることはありますか?
はい。糖尿病、肝不全、腎不全などの内臓疾患が結節性痒疹の原因となる可能性があります。
内臓疾患が原因で結節性痒疹が発生することがあります。
以下のような場合は、デルマドローム(皮膚以外の病気のサインとして皮疹が出現していること)として結節性痒疹が出現していることもあります。
- かゆみが非常に強い
- 皮疹が広範囲に及んでいる
- 一般的な治療に抵抗性がある
デルマドロームの可能性を探るため、全身検索を行うことにより、内分泌・代謝異常症、腎障害、肝・胆道系疾患、血液疾患、内臓悪性腫瘍(がん)が見つかることもあります。
結節性痒疹の原因には何がありますか?
原因は、まだよくわかっていません。
結節性痒疹が起こる詳しい原因はまだわかっていません。
一部の結節性痒疹については、以下のような要素が原因として関連していると言われています。
また、かゆみのため皮膚をかきむしってしまうことで、結果として皮膚が硬くなって結節性痒疹が二次的にできてしまうこともあります。
さらに近年では、インターロイキン(IL)-4、IL-13、IL-31、TSLP、IL-25、IL-33等といったサイトカインが関わる「2型炎症」と呼ばれる病態の関連が指摘されています。
結節性痒疹の検査・診断
結節性痒疹のセルフチェックはできますか?
症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできますが、診断には専門医の診察が必要になります。
強いかゆみがある、しこりがたくさんできているといった場合、結節性痒疹の可能性があります。ただし、結節性痒疹以外の皮膚の病気の可能性もあり、診断には専門医の診察が必要になります。
結節性痒疹かどうかの簡単なチェックは、症状検索エンジン「ユビー」(https://ubie.app/)でも行うことができます。無料でご利用いただけますので、ぜひご活用ください。
結節性痒疹の治療・対処法
結節性痒疹への対処法は?
スキンケアをしっかりと行い、患部を掻かないことが重要です。塗り薬や飲み薬をはじめ様々な治療法があるため、専門医への相談をおすすめします。
結節性痒疹の場合、主にどのような治療をしますか?
皮膚をかかないようにするほか、ステロイドの塗り薬などを使用します。
ステロイドの塗り薬が基本的な治療薬となりますが、他の塗り薬などの併用を検討することもあります。
効果が不十分な場合には、塗り薬の追加・変更のほか、飲み薬(抗ヒスタミン薬、ステロイド)や生物学的製剤と呼ばれる注射薬などを使用する場合もあります。
結節が局所的に残る場合などには、結節のある箇所にステロイドの注射を行ったり、紫外線(光線)療法を行ったり、液体窒素を使ったりすることもあります。これらの治療法は保険適用外となることもあるため、注意が必要です。
受診の目安・何科を受診するべきか
結節性痒疹が疑われる場合、何科を受診したらよいですか? また、病院を受診する目安はありますか?
皮膚科を受診しましょう。
「結節性痒疹が疑われる場合、何科を受診したらよいですか? また、病院を受診する目安はありますか?」の質問に関しては、以下に個人の見解を記載します。
結節性痒疹の専門医がいる近くの病院はありますか?
結節性痒疹の専門医がいる病院を見る対処法・セルフケア
結節性痒疹は市販薬でも治りますか?
結節性痒疹は市販薬で治療は困難です。市販の保湿剤や抗ヒスタミン薬は補助的に使用可能ですが、専門医の診察が必要です。
結節性痒疹は、市販薬のみで完全に治すことは難しいとされています。
この病気は慢性的なかゆみと炎症が特徴であり、原因や症状の重さに応じて専門的な診断と治療が必要です。
ただし、市販薬は補助的に症状を和らげる目的で使用される場合があります。
市販薬で使用できるものには、以下のものがあります。
保湿剤
皮膚の乾燥を防ぎ、バリア機能を改善することで症状の悪化を抑えます。尿素やセラミドを含む製品が推奨されます。
抗ヒスタミン薬
かゆみの軽減を目的に、一部の抗ヒスタミン薬が市販されています。ただし、効果が不十分な場合や症状が長引く場合は専門医の診察を受けるべきです。
非ステロイド性外用薬
炎症を抑える目的で、一部の非ステロイド性外用薬も使用できますが、効果が限定的なことが多いです。
市販薬のみでは症状の根本治療が難しいため、改善が見られない場合や症状が重い場合は、必ず皮膚科を受診してください。適切な治療を受けることで、長期的な症状の改善が期待できます。
結節性痒疹で皮膚がかゆく、掻きすぎてボコボコと盛り上がり腫れているのですが、対処法を教えてください。
抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬でかゆみを抑え、保湿と掻き壊し防止が重要です。専門医の診察を推奨します。
結節性痒疹によるかゆみと皮膚の腫れは、まず原因となるかゆみを抑えることが重要です。
以下の対処法を試してみるとよいでしょう。
かゆみの抑制
局所的な炎症を抑えるために、ステロイド外用薬などが使用される場合もあります。また、強力なかゆみを軽減するために、抗ヒスタミン薬が処方されることがあります。
掻くことの抑制
掻きすぎが症状を悪化させるため、爪を短く保ち、かゆみを感じたら冷却シートや冷湿布で対処するのが効果的です。掻き壊しを防ぐため、保湿剤を使って皮膚を柔らかく保つことも重要です。
皮膚の回復促進
保湿剤を継続的に使用し、皮膚のバリア機能を整えます。
原因の排除
かゆみを引き起こす要因(例:アレルギー、刺激物)を見つけて、排除することで再発を防ぐことが可能です。
以上の方法が主な対処法ですが、症状でお困りの場合は早めに皮膚科専門医を受診し、詳細な診断と治療を受けてください。
結節性痒疹の場合、食事で気を付けることはありますか?
結節性痒疹では、香辛料やアルコールを控え、ビタミン豊富な食事と水分補給を心掛けましょう。
結節性痒疹において、食事の直接的な原因や治療効果を示す明確なエビデンスは限られていますが、以下の点に注意すると症状の悪化を防ぐ助けになります。
かゆみを悪化させる食品の回避
香辛料やアルコールなど、血流を促進してかゆみを悪化させる可能性がある食品は控えることが推奨されます。個人差があるため、自分に合わない食品を特定することも重要です。
バランスの良い食事
皮膚の修復や炎症を抑えるために、ビタミンA、C、E、亜鉛を含む食品(緑黄色野菜、果物、ナッツ、魚)を積極的に摂取しましょう。これにより、皮膚の健康が維持されやすくなります。
アレルギーの可能性のある食品
食品アレルギーが疑われる場合、特定の食品がかゆみを悪化させることがあります。この場合は専門医の指導の下で除去食を検討します。
水分補給
適切な水分摂取は皮膚の保湿を助けます。カフェインや糖分の多い飲料よりも、水やハーブティーがおすすめです。
ただ、食事は補助的な役割に過ぎないため、症状が強い場合は医療機関で適切な治療を受けてください。
結節性痒疹の初期や軽度の場合、どのような治し方がありますか?
結節性痒疹の初期治療は保湿、ステロイド外用薬、抗ヒスタミン薬内服、生活改善が基本です。
結節性痒疹の初期や軽度の場合、主に症状の改善と原因の管理を目的とした治療が行われます。
スキンケア
皮膚の保湿は治療の基本です。保湿剤を用いることで皮膚バリア機能を改善し、乾燥によるかゆみの悪化を防ぎます。尿素やセラミドを含む保湿剤が効果的です。
ステロイド外用薬
軽症例では、中等度以下の強さのステロイド外用薬が使用されることが一般的です。これにより、炎症を抑え、かゆみの軽減が期待できます。使用時は、医師の指示に従う必要があります。
抗ヒスタミン薬の内服
かゆみが強い場合、第2世代抗ヒスタミン薬が処方されることがあります。これにより、掻破行動(かく行為)を抑え、病変の悪化を予防します。
ライフスタイルの改善
かゆみを悪化させる要因(ストレス、衣服の刺激、睡眠不足など)を避けることが推奨されます。特に刺激の少ない衣類や寝具の使用が有効です。
結節性痒疹に関連するその他の質問
虫刺され跡のしこりが消えず、ずっとかゆいのですが、結節性痒疹の可能性はありますか?
虫刺され跡のしこりとかゆみが続く場合、結節性痒疹の可能性があるため、皮膚科を受診してください。
虫刺され跡のしこりが長期間残り、かゆみが続く場合、結節性痒疹の可能性があります。ただし、他の皮膚疾患の影響の可能性もあるため、専門医の診断が必要です。
結節性痒疹の特徴
- 慢性的なかゆみ:症状が数週間から数ヶ月以上続きます
- 硬いしこり:直径数ミリから数センチの結節が形成されることがあります
- 掻破行動:強いかゆみで掻く行為が繰り返され、症状が悪化することがあります
- 虫刺されとの関連:虫刺されがきっかけで発症することも報告されています
結節性痒疹以外の可能性として、慢性湿疹や皮膚リンパ腫なども似た症状を示すことがあり、これらを見分けることが重要です。また、アレルギーや感染症の可能性も否定できません。
蚊やダニに刺されたような湿疹は結節性痒疹ですか?
はい。虫刺されのような湿疹が結節性痒疹である可能性はあります。
蚊やダニに刺されたような湿疹が、結節性痒疹である可能性もあります。
結節性痒疹の医学的な定義は、「四肢体幹を中心に生じる、直径1cm程度の暗褐色で硬いドーム状またはイボ状の結節」とされています。
なお、乳幼児が虫に刺された後などに実際刺されていない場所も含めてかゆみを伴う結節・丘疹(ぶつぶつ)をたくさん生じることがあり、ストロフルスと呼ばれます。これは虫刺されに対するアレルギー反応の一種とされています。
結節性痒疹は指定難病ですか?
関節がかゆい場合、結節性痒疹の可能性はありますか?
関節のかゆみは結節性痒疹の可能性がありますが、他の病気も考えられるため、専門医の診察が必要です。
関節部位のかゆみがある場合、結節性痒疹の可能性はありますが、確定診断には他の要因の除外が必要です。
結節性痒疹は、強いかゆみを伴い、皮膚に硬い結節(しこり)ができるのが特徴です。
特に繰り返し掻いてしまうことが症状を悪化させます。関節部分は皮膚が刺激を受けやすいため、症状が現れることもあります。
ただし、他にもかゆみを伴う病気が存在します。例えば、乾癬やアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎などが挙げられ、これらも関節周囲に症状が現れることがあります。
また、全身性の疾患(例:関節リウマチ、糖尿病など)でも、かゆみを引き起こす場合があるため注意が必要です。
かゆみが続く場合や皮膚に異常がみられる場合は、皮膚科を受診して詳細な診察を受けることをおすすめします。
結節性痒疹は人にうつりますか?
人にうつることはありません。
結節性痒疹(けっせつせいようしん)は、強いかゆみを伴う固いしこりがたくさん皮膚にできる病気です。感染症ではないため、人から人にうつることはありません。
結節性痒疹を自分で治すことはできますか?
皮膚をかくことでどんどん悪化しますので、かゆみを抑えられない場合は無理せず皮膚科を受診しましょう。
結節性痒疹(けっせつせいようしん)は、強いかゆみを伴う固いしこりがたくさん皮膚にできる病気で、皮膚を引っかくことでかゆみがさらに悪化します。保湿やスキンケアなどでかゆみが治まり、皮膚を傷めることがなくなっていくようであれば、自力での改善が期待できますが、かゆみが抑えられない場合、基本的にはどんどん悪化します。かゆみが抑えられないようなら、無理せずなるべく早く皮膚科を受診するようにしましょう。
結節性痒疹はストレスと関係がありますか?
はい。結節性痒疹は、ストレスと関係があると言えます。
ストレスは、結節性痒疹の原因となる可能性があります。
アトピー性皮膚炎など、かゆみを伴う皮膚疾患のある患者さんは「嗜癖的掻破行動(しへきてきそうはこうどう)」を伴うことがあります。これは、ストレスを感じた際などに、実際にはかゆみを感じていない所も含めて癖のように掻いてしまうことを指します。掻いてしまうことで、皮膚のバリア機能が傷ついてしまいます。
これにより、新たなアトピー性皮膚炎や結節性痒疹の出現を招いてしまうことがあるため、このような癖のある患者さんは注意が必要です。
結節性痒疹はアトピーと関係がありますか?
結節性痒疹がアトピーと関係があるかについて、明確な報告はありません。
結節性痒疹とアトピー性皮膚炎については、直接的な関係は確認されていません。
結節性痒疹の発生のメカニズムについて、詳細は不明とされています。
また、アトピー性皮膚炎の患者さんは、必ずしも全員が結節性痒疹を引き起こすわけではありません。
ただし、塗り薬がきちんと塗れていない等でアトピー性皮膚炎のコントロールが悪く、長期間それが続くことで、結節性痒疹のような皮疹を呈することもあると言われています。
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この記事の監修医師
髙岡 真梨子 先生
平塚市民病院 皮膚科
【経歴】 東京大学医学部医学科 卒業 平塚市民病院 臨床研修 東京大学医学部附属病院 国際医療福祉大学三田病院 東京大学医学部附属病院 国立病院機構相模原病院
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2023/10/16