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顔のたるみの原因と、表情筋・食事・紫外線予防でできるセルフケアを教えてください。
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顔のたるみの原因と、表情筋・食事・紫外線予防でできるセルフケアを教えてください。

髙岡 真梨子監修者

平塚市民病院 皮膚科

髙岡 真梨子

顔のたるみは加齢や紫外線による肌の弾力の低下が背景にあり、紫外線対策や食事の工夫などのセルフケアが役立つと考えられています。

食事や市販のケアで届かないと感じたときは、医師に相談して処方を受けるという選択肢もあります。

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顔のたるみの原因は?加齢による肌の変化

肌の奥(真皮=しんぴ)には、弾力を支えるコラーゲンやエラスチンといった成分があります。年齢を重ねるとコラーゲンが分解されて総量が減り、エラスチンなども減っていきます。こうした変化によって肌の弾力が低下することが報告されています[Int J Mol Sci. 2019;20(9):2126.]。この弾力の低下が、顔のたるみの土台になると考えられています。

紫外線が顔のたるみに関わるのはなぜ?

紫外線も肌の老化を進める大きな要因です。紫外線を浴びると肌の中で活性酸素が生まれ、肌のタンパク質が傷つきます。その結果、深いしわや肌の弾力の低下、シミなどがあらわれることが報告されています[Acta Dermatovenerol Alp Pannonica Adriat. 2020;29(4):201-207.]。

紫外線予防でできる顔のたるみのセルフケア

日焼け止め(サンスクリーン)は、日焼けを防ぐだけでなく、紫外線による肌の老化を防ぐのに役立つことが報告されています[Acta Dermatovenerol Alp Pannonica Adriat. 2020;29(4):201-207.]。さらに、UVBやUVAなど幅広い波長の光を防ぐ日焼け止めを毎日使うことが、外からの刺激による肌の老化のサインを軽くすると示されています[Photodermatol Photoimmunol Photomed. 2021;37(6):482-489.]。

食事でできる顔のたるみのセルフケア

40〜74歳の女性約4,000人を対象に、ある時点での食事内容と肌の見た目の関連を調べた研究では、ビタミンCを多くとっている人ほど、しわのある見た目になるリスクが低いことが報告されています[Am J Clin Nutr. 2007;86(4):1225-1231.]。ただし、この研究が調べたのは主にしわや乾燥で、たるみそのものを測ったものではありません。「たるみに直接効く」とは言えませんが、バランスのよい食事は肌の老化全般をいたわるうえで役立つと考えられます。

表情筋トレーニングは顔のたるみに役立つ?

中年女性を対象にした小規模な研究では、20週間の顔の運動プログラムによって、頬のふくらみや見た目の印象が改善したことが報告されています[JAMA Dermatol. 2018;154(3):365-367.]。ただしこれは、比べるための対照グループを置かない短い報告です。この分野の研究をまとめた報告でも、対照グループがないなど方法が十分でなく、若返りに役立つかを判断するには証拠が足りないと結論づけられています[Aesthet Surg J. 2014;34(1):22-27.]。過度な期待は禁物です。

顔のたるみのセルフケアで日常生活の工夫として検討が推奨される点

顔のたるみのセルフケアとして日常生活の工夫として検討したい3つのコツと理由をまとめた表です。 1つ目は「毎日の紫外線対策」で、天気や季節を問わず、幅広い波長を防ぐ日焼け止めを毎日使うことです。理由は、紫外線による肌の弾力の低下を防ぐことが、たるみの予防につながると考えられているためです。 2つ目は「ビタミンCを含む食事」で、野菜や果物などからビタミンCを含むバランスのよい食事を心がけることです。理由は、ビタミンCを多くとる食事が、肌の老化の見た目と関連すると報告されているためです。 3つ目は「表情筋を動かす習慣」で、効果はまだ確立していないため、無理のない範囲で動かす程度にとどめることです。理由は、見た目の改善との関連を示す報告はあるものの、証拠が十分でないとされているためです。

ここだけは伝えたいメッセージ

顔のたるみは、年齢とともに誰にでも起こる自然な変化です。それでも紫外線対策や食事の工夫など、毎日のセルフケアで肌をいたわることはできます。一方で、表情筋トレーニングは効果がまだはっきり分かっていません。肌の状態が気になる場合や急な変化が見られる場合には、皮膚科などへの相談をご検討ください。

まとめ:顔のたるみとセルフケアのポイント

  • たるみの原因: 加齢で肌の奥のコラーゲンやエラスチンが減り、弾力が低下することが土台と考えられています
  • 紫外線の影響: 紫外線は肌の弾力の低下やしわの原因のひとつとされ、たるみにも関わると考えられています
  • 紫外線対策: 幅広い波長を防ぐ日焼け止めを毎日使うことが、肌の老化の予防に役立つと報告されています
  • 食事の工夫: ビタミンCを含むバランスのよい食事が、肌の老化の見た目と関連すると報告されています
  • 表情筋トレーニング: 効果はまだ十分に確立しておらず、過度な期待は禁物です

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(参考文献)

Shin JW, et al. Molecular Mechanisms of Dermal Aging and Antiaging Approaches. Int J Mol Sci. 2019;20(9):2126.
Pedić L, et al. Recent information on photoaging mechanisms and the preventive role of topical sunscreen products. Acta Dermatovenerol Alp Pannonica Adriat. 2020;29(4):201-207.
Krutmann J, et al. Daily photoprotection to prevent photoaging. Photodermatol Photoimmunol Photomed. 2021;37(6):482-489.
Cosgrove MC, et al. Dietary nutrient intakes and skin-aging appearance among middle-aged American women. Am J Clin Nutr. 2007;86(4):1225-1231.
Alam M, et al. Association of Facial Exercise With the Appearance of Aging. JAMA Dermatol. 2018;154(3):365-367.
Van Borsel J, et al. The effectiveness of facial exercises for facial rejuvenation: a systematic review. Aesthet Surg J. 2014;34(1):22-27.

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