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産後にシミが増えた…ホルモン変化と肌ケアの見直し方、授乳中でもできる内側ケアの対処法を教えてください。
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産後にシミが増えた…ホルモン変化と肌ケアの見直し方、授乳中でもできる内側ケアの対処法を教えてください。

髙岡 真梨子監修者

平塚市民病院 皮膚科

髙岡 真梨子

産後のシミは女性ホルモンの変動と紫外線が主な要因とされており、日焼け止めの継続や食事からのビタミンC摂取など、授乳中でもできるケアがあります。

食事や市販のケアで届かないと感じたときは、医師に相談して処方を受けるという選択肢もあります。

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産後にシミが増える原因|ホルモン変動と紫外線の影響

妊娠中から産後にかけて、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)が大きく変動します。このホルモンの変動がメラニン色素の生成を活発にし、シミが増える要因のひとつとされています[An Bras Dermatol. 2014;89(5):771-82.]。加えて、紫外線もシミの主要な誘発因子として報告されています(このほか、化粧品の使用やステロイドホルモンの補充、光線過敏を起こす薬剤なども誘因として指摘されています)[An Bras Dermatol. 2014;89(5):771-82.]。産後のシミはホルモンの影響と紫外線の両方が関わっているため、日々のケアが重要と考えられます。

産後の紫外線対策|日焼け止めによるシミ予防

妊娠初期から日焼け止めを使用することで、シミの発症を90%以上抑えられたとする研究報告があります[Clin Cosmet Investig Dermatol. 2024;17:2301-2310.]。この知見は、産後も日焼け止めの継続がシミ予防において重要であることを示唆しています。外出時には日焼け止めの塗り直しや、帽子・日傘の活用が手軽にできる対策です。

授乳中のビタミンC摂取|食事からの内側ケア

ビタミンCには、シミのもとであるメラニンの生成に関わる酵素(チロシナーゼ)の働きを抑える作用があると報告されています[Indian Dermatol Online J. 2013;4(2):143-146.]。また、食事からのビタミンC摂取が肌の色調改善に寄与する可能性が示されています[Nutrients. 2017;9(8):866.]。授乳中のビタミンCの推奨量は1日120mg、上限量は1日2000mgです。柑橘類・いちご・ブロッコリーなど、日常の食事からの摂取が基本です。上限量を超えるような高用量のサプリメントは推奨されていません[厚労省eJIM ビタミンCファクトシート(医療者向け)]。なお、ビタミンCの摂取だけでシミが消えるわけではなく、紫外線対策や生活習慣の改善とあわせて取り組むことが大切です。

産後の生活習慣とシミ対策|睡眠・ストレス管理

シミのリスクを高める要因として、栄養の偏り・ストレス・睡眠不足が挙げられています(ただし、原論文ではこれらの要因についてはエビデンスがまだ弱く、メカニズムも十分明らかになっていないと留保されています)[Clin Cosmet Investig Dermatol. 2024;17:2301-2310.]。この知見は、産後のシミ対策においても睡眠の確保やストレスの軽減が肌のケアに役立つ可能性を示しています。さらに、ビタミンCとビタミンEを一緒に摂ることで紫外線から肌を守る効果が高まる可能性も報告されています[Nutrients. 2017;9(8):866.]。ナッツ類やアボカドなどビタミンEを含む食材を日々の食事に取り入れることも、内側からのケアとして検討できます。

産後のシミケアで日常生活の工夫として検討が推奨される点

特に重要とされるのは、紫外線対策と食事からの栄養摂取を日常の習慣にすることと考えられています。

産後のシミケアのための3つのコツと理由をまとめた表です。 1つ目は「日焼け止めの継続」で、外出時は日焼け止めを塗り、こまめに塗り直し、帽子や日傘も活用することです。理由は、紫外線がシミの主要な誘発因子とされており、継続的な対策が予防に役立つ可能性があるためです。 2つ目は「ビタミンCを食事から摂る」で、柑橘類・いちご・ブロッコリーなどを日々の食事に取り入れることです。理由は、ビタミンCにメラニン生成を抑える作用があるとされ、食事からの摂取が肌の色調改善に寄与する可能性があるためです。 3つ目は「睡眠とストレス管理」で、十分な睡眠を確保し、ストレスをためすぎない工夫をすることです。理由は、睡眠不足やストレスがシミのリスクを高める要因として報告されているためです。

ここだけは伝えたいメッセージ

産後は赤ちゃんのお世話で自分のケアが後回しになりがちですが、日焼け止めを塗る、ビタミンCを含む食材を意識して摂るなど、日常生活の中で無理なくできることから始めてみてください。シミが広がっている、色が濃くなっているなど気になる変化がある場合は、医療機関への相談をご検討ください。

まとめ:産後のシミ対策で押さえたいポイント

  • 産後のシミの原因: 女性ホルモンの変動と紫外線が主な要因とされています
  • 紫外線対策: 日焼け止めの継続使用がシミ予防に重要とされています
  • 内側ケア: ビタミンCを食事から摂ることが肌の色調改善に寄与する可能性があります(授乳中の推奨量は1日120mg)
  • 生活習慣: 十分な睡眠とストレス管理もシミ対策に役立つ可能性があります
  • 注意点: ビタミンCだけでシミが消えるわけではなく、高用量サプリメントは推奨されていません

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(参考文献)

Handel AC, Miot LD, Miot HA. Melasma: a clinical and epidemiological review. An Bras Dermatol. 2014;89(5):771-82.
Zhao L, et al. Prevention of Melasma During Pregnancy. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2024;17:2301-2310.
Telang PS. Vitamin C in dermatology. Indian Dermatol Online J. 2013;4(2):143-146.
Pullar JM, Carr AC, Vissers MCM. The Roles of Vitamin C in Skin Health. Nutrients. 2017;9(8):866.
厚労省eJIM ビタミンCファクトシート(医療者向け)

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